3年間の沖縄勤務で、台風の怖さが身に染みてわかりました。
那覇で経験したのは、風速50メートル。
住んでいたマンションがどこからともなく
『唸り声』をあげはじめ、ベランダの分厚いガラス戸(沖縄仕様の分厚いガラス戸)がなんだか部屋の内側に膨らんできたような気がしました。
実際に膨らんでいました。
怖くなって、頑丈に作られているはずの局に行こうと、タクシーを呼びましたが、来てくれません。それでもなんとか一台来てくれて局へ。
道すがら、タクシーが怖がる訳がわかりました。
途中の道路で、風に煽られて、目の前で横転するのを、何回も見ました。
いざ局に行っても恐ろしさは変わりませんでした。丈夫に作られているはずの鉄筋の局舎にいると建物全体が唸り声をあげて、ギシギシという音まで聞こえました。
台風は怖い!
心底そう思いました。
実は僕には、小学校低学年の頃経験した、第二室戸台風で怖い思いをしていました。
身を寄せていた叔母の家が猛烈な風で天井が飛びそうになり、当時まだあった浅い防空壕に弟と二人身を寄せてブルブル震えていました。
以来、台風にはトラウマがあるようで、
沖縄の台風に
恥ずかしくなるほど恐怖を感じたのだと
思います。
とにかく怖かったなあ、沖縄の台風!
その頃石垣島では、
風速70メートルという『暴風』で
コンクリートの電柱が
バタバタ倒れていたのです、
現地の記者には、危険だから
外へ出ての取材をやめさせました。
沖縄の台風は怖いのです!
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