開票速報を担当していて、最も嫌だったのが、

「打ち間違い」

つまり「当確間違い」のあった時である。


全国どこかの選挙区で「打ち間違い」があれば私には、すぐわかった。

まずスタジオが奇妙に静かになる。


開票速報のスタジオは、「速報本部」と呼ばれる「当選確実」や「大勢判明」を判断するセクションンと隣接しているため、その速報本部の空気が微妙にスタジオに反映される。


更に

全国の選挙区の票画面の動きがおかしくなる。

多分打ち間違った選挙区の票を点検しているか、書き直しているためだろうが、

とにかく一部選挙区の票画面が出なくなったりしたら、「何かあった」となる。


結局私の担当している時に、2回程度全国キャスターである私自身が画面で「謝った」ことがあった。


聞くところによればこの原稿は、報道局長自らが書くという。


後に沖縄局長になった時、キャスターとは違い、当確判定の全責任を局長が負うため、その緊張感は更に強かったのだが。

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