若い頃は粋がって

「やってやろうじゃないか!どうせ失うものなど何もない」

と啖呵を切ったものだが、

老いて、失いたくないものが出てきた。

一つは、50年連れ添った妻。

失えば、城山三郎さんのように

「そうか君はもういないのか。」と毎日

ぶつぶつ言いながら暮らすだろうな、きっと。

寂しい日々に違いない。

できれば僕が先に逝きたい。


もう一つは、メル友。

日々、メールで近況交換して、たがいの無事を

確認するだけなのだが、こういう人がいなくなると辛い。今やスマホは現代人のコミュニケーションに必須の手段。

特に日々メールを交換出来る友の存在がありがたい。 メールを絶やさない一人でもいれば十分。


そして我が猫好き夫婦の最後の愛猫「モモ」

いまでも、姿が見えないと「モモがいない!」と家中探し回るのだから、逝ってしまうとどうしていいかわからない!🐱



実は孫よりかわいい!

毎日ぼーと生きているが、ふとそんなことを考えて急に不安になり、安定剤に手が伸びる。

若い頃は

もっと燐として生きていて、

どうせ生まれた時も一人。死ぬ時も一人と

開き直っていたのに。

変われば変わるもんだ。