香港で起きていることが世界中の注視をあつめている。
その昔、香港が返還される時、何度か香港に取材に入った。
その時香港に住む人たちは、自分たちのことを
「チャイニーズ」とは言わなかった。
「ホンコンニーズ」と言っていた。
この地は元々、文化大革命の嵐から逃げ込んだ人が多く、ある人は、元シャンハイニーズ今ホンコンニーズと言ったのが印象的だった。
彼らは、レーゾンデートルとしての言い方で
「何人」と言いたかったようだ。
他にも、「ペキニーズ」という言い方も耳にした。
翻って、京都生まれ京都育ちだが、その京都を離れて46年、北海道室蘭、山形、宇都宮、東京、
横須賀、鎌倉と流浪している私は
一体何人なのか?
そうだ沖縄にも三年いたなあ⁈
年老いて時に道を歩いている時、京都生まれ京都育ちの自分が、なんでこんな関東の片田舎にいるんだろう?私の「地」のレーゾンデートルはどこにあるのか?と自問自答することがある。
根無草の生活をもう50年近く続けているのだ。
ブログには偉そうに「鎌倉から」とタイトルをつけているが、住んで25年経つ鎌倉には正直、愛着や地元意識は全くない。
妻に遺言してある。
私が死んだら、お骨は半分は、10年前に作った鎌倉の墓に、後半分は京都の父母の墓に入れてほしいと。
京都が故郷だからではない。父母と一緒に居たいから。
はてさて、僕は「何人」でしょうか?