東日本大震災支援活動報告 その2 | 染物日記

染物日記

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以下、一関市青年団体交流連絡協議会からの活動報告(蜂谷悠介まとめ)です。
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3月17日
8:42 hopeful実行委員会 佐藤めぐみさんより協力要請のメールあり。
9:00 佐藤さんと電話にて、打ち合せ。以下、打ち合せ内容。
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・ 必要物資の確認。(防寒着、ホッカイロ、生理用品、靴下、オムツ、粉ミルク、水で手洗いできないのでアルコール消毒液など。とにかく、温かく過ごせて、清潔にできるものなど。すぐ食べられるおにぎりは必要)
・ 一関の物資集荷所を京屋染物店とする
・ hopeful実行委員会手配済みの車(プリウス)が一関を経由し、物資ピックアップ後、陸前高田へ向かう。
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以上の内容を打ち合わせた後、様々な方と連絡を取り、電話相談。
10:00 一関JCの壱岐俊浩さん(壱岐家具店主)と電話相談。すぐに壱岐家具さんの2tトラック提供の申し出あり。ここから一関、水沢とラインを分け行動開始(一関でも車両手配が出来たため)
10:30 ツイッター、ミクシー、フェースブック、メール、電話など、あらゆる方法で物資提供の呼びかけを開始。また、「おにぎりを一人10個作ろう」と呼びかけ、3月18日午前10時に持参してもらうことにした。
錦町青年会に協力要請。
12:10 一関JC壱岐さんが京屋染物店へ到着。打ち合せ開始。
12:25 一関JC、一関商工会議所青年部に協力要請。
12:45 ミーティングの結果、一関市青年団体連絡協議会で活動することに決定。改めて、一関JC、一関商工会議所青年部、錦町青年会、一関市役所若手職員有志、JA青年部へ協力要請をすることに。(この時点で、一関JC、一関商工会議所青年部、錦町青年会の幹部が京屋染物店に揃っていたため、即決できました)
※ ここから、青年団体の垣根を越えた合同での支援活動が始まる
13:00 ツイッターの書き込みを見て、一関市民活動センターの小野寺さんから協力をしたいとの申し出あり。スタッフ、物資の提供を頂く。また、市民活動センター小野寺さんの手配で、川崎村防災センターでも物資集荷を行うことになる。
13:10 一関ケーブルテレビさんに協力頂き、物資提供呼びかけVTR収録、すぐに放送して頂きました。
13:20 支援物資が集まり始める。かなりの量になる事を予想し、京屋となりの浦島公園茶室を確保。三浦仁さん、蜂谷美喜子さんで仕分け作業開始。
16:00 続々と寄せられる支援物資の仕分け作業が捗らないところに、市民活動センターのスタッフの皆さんが応援に駆けつける。12畳の和室が物資で山積みになりこれ以上入り切らない。そこで、壱岐家具さんの2tトラックにとりあえず積み込むことに。(このトラックに一関糧運さんより軽油20リッターの提供を頂く)まだまだ提供される物資はやむ事を知らない勢い。
染物日記-仕分け00

染物日記-積み込み
18:00 本日分の物資提供受付終了。
19:00 ミーティング後、解散。
その後、当日のルート会議をして、トラック一台で2地域に物資を送ることにし、物資を2地域にわけ、さらに一台のトラックから物資を出しやすい様に工夫する。
また、物資の量がかなり多く集まっている事と、翌日に持ち込まれるであろう物資の量も考慮し、3月18日の仕分け作業は愛心幼稚園で行うことにした。


3月18日
朝、京屋染物店の店先に物資が山積み。急いで店内へ運び込む。
6:00 居酒屋 山海にておにぎり作り開始。 360個程度。
染物日記-おにぎり

染物日記-おにぎり01
7:00 仕分けカテゴリーを検討し、仕分け、積み込みシステム検討。
7:30 愛心幼稚園に場所提供をお願いしたところ、快諾。
8:00 仕分けチーム集合。愛心幼稚園へ物資移動。
8:30 各教室ごとにカテゴリー分けし、物資の仕分け作業開始。
一関商工会議所会員企業、一関JC会員企業はもとより、一般の方々からもボランティア、物資が続々集まる。
染物日記-仕分け

染物日記-仕分け02
9:00 平澤石材店さんより軽油提供の申し出あり。この申し出により、トラックをもう1台手配できないだろうかと思い始める。
9:30 トラック2台での輸送が出来ないか検討。人脈を使い、様々なところに電話をかける。
9:40 平間製あん所の2tトラック確保。
9:48 富士通ゼネラル労組より、レンタカー2tトラック提供。
ここで、2tトラック3台確保でき、3チーム編成での物資供給、仕分けに切り替える。
10:00 現地入メンバー決定。A車(レンタルトラック) 千葉 福原 佐藤、B車(壱岐家具トラック) 壱岐 阿部 長崎、C車(平間製あん所トラック) 那須 小野寺 藤原。
この間、ボランティアメンバーのコネで60リッターの軽油を確保。A車、C車が給油に向かう。
おにぎりが続々と持ち込まれる。(総数:1013個)
10:10 B車へ物資積み込み開始。
11:00  A車、C車が給油を終えて、愛心幼稚園に到着。すぐに積み込み開始。
$染物日記-積み込み04
11:10 水沢から、菅原さん、佐藤さん到着。

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その後の流れは、東日本大震災支援活動報告 その1(hopeful実行委員会様から頂いた報告書)をご参照ください。以下の通りです。
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11:10 愛心幼稚園様にて主要メンバーとコミュニケーションミーティング。
      ①菅原さんの現地情報を聞く②役割分担③行動計画④質問⑤物資最終確認
本部・蜂谷 隊長・菅原 副隊長・壱岐 
A車 千葉 福原 佐藤
B車 壱岐 阿部 長崎
C車 那須 小野寺 藤原
P車 菅原 佐藤 

12:00 出発 (①P ②C ③B ④A の順番で列を組む)
$染物日記-トラック3台出発
      山を越えてから落石あり。18日に落ちた石も多く気をつけながら走行。
      先頭車は狭い道路では対向車に声をかけ道を譲って頂く役をしました。
13:20 矢作地域に入る。津波の爪痕が見え始める。
      12日、13日の状態から比べ、道路整備がかなり進んでいる。
$染物日記-陸前高田01
大きな道路が堤防となり右側に見える集落はそのままの景色。
そこを過ぎると道は・・・地図上のものとは全く違う道でした。
北海道警察、大阪警察が交通整理をしています。(場所や住所を聞いてもわかる訳がありません。)
13:44 4台、対策本部到着。B車C車は対策本部に残り、副隊長が対策本部との支援物資輸送の交渉に入る。一関市長勝部氏一行と会え、物資配給指示を頂く。
      B→高田一中 C→高田スポーツドーム へ
14:30 B車C車終了 14:46現地の皆様と一緒に黙祷を捧げる。
      P車A車と合流するため16:00まで対策本部で待つ。

13:44 隊長の案内でP車A車は広田方面に向かう。
染物日記-陸前高田03

染物日記-陸前高田02
13:46 鳴石ヶ浜公民館 物資は足りているから他をお願いとのこと。(水・JA津軽りんごの箱が並んでいました。)
13:50 高寿園(規模の小さい方)足りている。
13:50 高寿園道路向かいの消防団第六部様と、そばの避難場所へ物資を下ろす。  
消防団様が3月18日現在、作業に必要な物 
男性下着類(シャツ・パンツ・靴下など肌に身につけるもの)長靴・厚手ゴム手袋
ディスポ・補足→水のいらないシャンプーがあるとよいと思う。

      米崎町のマツミネへ物資を下ろす。  避難人数60人 他人口300人   
      今朝、冷凍ウインナー1箱 ベーコン1箱 水が届くのみ
      その後、海辺へ移動。漁港は油の臭いがしました。消防車のサイレンあり。
14:40 中沢浜公民館へ物資を下ろす。 避難4人 今朝3日分の食料が届く。
      ここで火事があり、隊長は火事に対応する消防車を誘導。即消火!
15:05 天ケ森会館へ物資を下ろす。  25人(高齢者 男10女15)
      現地男性に案内をして頂き1分先の避難所へ 物資を下ろす。 
避難30人(30家がなくなる)
      この地域は家があっても食事ができず、この避難所に100人が食事にくる。
      赤ちゃんや子供が多く、オムツ、お尻ふき、赤ちゃん衣類、園児、小学生
      中学生、成人女性の衣類をおきました。火は使えるので煮炊きをし、食事をしているとのこと。案内をして下さった男性が帰りの近道を先導して下さいました。堤防のすぐそばを走ります。(A車の皆さんに恐い思いをさせましたね。ごめんなさい。)男性は私達の顔を見ながら涙を浮かべていらっしゃいました。   
15:30 対策本部へ向かう途中、2歳の男の子を背負い歩いて帰ろうとしているご家族へ物資を。(このときにも邪魔にならない場所に車を止めています。)
16:00 対策本部を通過。P車A車は高田一中に到着。
      間もなくB車C車が到着し合流。A車の残りの物資を仕分けしB車C車へ
      積み込み開始。
16:25 積み込み後、最終打ち合わせ。A車は(レンタカー17:00戻り)一関へ。
      P車誘導のもとB車C車は再度物資輸送へ出発。
16:34 高寿園別館到着 津波発生時600人が避難。現在は半分のようだが、人数把握ができていない。食事は常に300人ほど。
水は自衛隊のけん引用水タンクで多いときは1日1t届くようです。残りの物資は全て下ろす。感動して言葉にならないとご婦人方が涙をされていらっしゃいました。この間、P車は消防団に再度物資を届ける。
17:00 任務終了。一関へ。
19:00 一関市 京屋染物店様にて報告と解散ミーティング。
19:30 本当に皆さんありがとうございました。