夏目漱石の創作の神髄へ迫る!?~漱石山房記念館へ~ | 英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。33歳で出版中心生活へ。映像コンテンツ、本の執筆などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。

漱石山房記念館へ行ってきました。これから趣味にしたいのが、文学者の博物館を訪れることです。

 

なぜ英語の先生が漱石なのかと思うかもしれませんが、漱石は英語の教師でもありました。

 

漱石は英文学の研究もしていたので、僕も勝手に親近感を感じている作家のひとりなのです。

 

授業で何が役に立つかわからないのもありますし、意外とこういう積み重ねが物を書く時に良いインスピレーションになるかもしれないので、積極的に勉強もした上で訪ねてみようと思い立ちました。

 

ふだん僕自身がどんな勉強や研究をしているか伝えることもあまりなかったのですが、文学作品を読み、それについて書いたり話したりするのが僕の英語との主なかかわり方です。高校時代からそれが一番しっくりくるし、楽しいと思える方法であり続けています。受験勉強も楽しかったので、何かを学ぶことの土台が築かれた(それと自分の興味を日英問わず探求していく)のは高校の頃だったような気がしています。ニュースや英語の新聞や雑誌も読むので、あまりジャンルにこだわりはないのですが、日本文学の英訳も読むし、現代の小説なんかも守備範囲です。受験英語を教える傍ら、僕自身の勉強についても少しずつ発信していこうかなと思い始めている日々で、その一部はこの本にも書いたりしています。

 

 

 

こういう本もできれば続けて書いて行きたいですね。

 

さて、漱石の記念館の感想も触れていきます。

 

 

早稲田駅から徒歩5分くらいで、アクセスも良いです。

 

夏目漱石と言えば、『こころ』や『坊っちゃん』などの有名な作品がありますが、英文学者でもありました。そういった背景の概略などについてもパネルや資料などを通して理解ができ、漱石に興味がある人にとってはワクワクするかもしれません。

 

大学4年の時ゼミでお世話になった小林章夫先生は夏目漱石に関する著作もあったため、僕も漱石の留学時代や英語の学び方には興味がありました。『こころ』も愛読書ですし、何度も読み返しています。少し漱石の書いた英語なんかの資料もあるかなと思ってみていたのですが、流石にそれはマニアックすぎるのか、別の資料を当たった方が良さそうです。

 

漱石の木曜会の説明を見ていると、芥川龍之介もそこに入っていた点は新たに知りました。芥川が英文学を東大で学んでいたことは知らなかったので、どんな会話がなされていたのか想像が膨らみました。漱石からメンバーへの手紙も多々残されているようで、今後また資料を当たってみたいと思う点もいくつかありました。弟子との交流や家族とのエピソードなどもあるので、興味深いところです。

 

今回は漱石と禅がテーマでしたが、漱石の執筆の空間の再現や、原稿用紙の複製なども見ることができ、個人的には大変充実した時間でした。そこまで混んでいるわけでもなく、それも僕の好みの過ごし方ができる空間です。

 

以前金沢の鈴木大拙館に行った時のことも思い出しました。心が落ち着く空間であり、色々忙殺されてしまう日々の中での平穏を感じることができました。

 

記念館の中にはカフェもあって、バターケーキを食べながら感想を話すのも一興です。海外からの来訪者もいらっしゃり、音声ガイドを活用している人もいました。そこに漱石の等身大パネルもあり、だいたい158cmくらいであったことも初耳でした。

 

 

 

早稲田大学を志望する学生も、大学の見学の傍ら、少し訪ねて見るのも良いのではないでしょうか?

 

さて、僕も原稿に戻ります!

 

●以下はダイヤモンドオンラインで連載中の記事です。

 

 

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