鳥山明先生  | 英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

英語講師土岐田健太の「教養」から学ぶ英語の授業〜出版・映像授業編〜

全国の社会人、大学生、受験生対象に「英語の教養・文化から学ぶ英語」の授業をしています。33歳で出版中心生活へ。映像コンテンツ、本の執筆などを通して「自力で学問をするための英語」、「将来どこでも通用する英語」を伝えていきます。

鳥山明先生の訃報を知り、皆が悲しみに暮れています。

 

僕もその一人です。小学生の頃には4歳上の兄とドラゴンボールの話だけで何時間も盛り上がりました。大人になってからは実は『カジカ』や『Sand Land』などの短編に魅了されて、その世界観に創作のインスピレーションを受けてきました。

 

最近ですと、僕の妻も作品の鑑賞を一緒に楽しんでくれるので、僕たち夫婦にとっても共通の趣味になっています。

 

僕もずっと鳥山明先生の作品の大ファンなのです。

 

バトルものなので、勧善懲悪な展開なのかと思えば、敵だったはずの人物がだんだん味方になっていきます。

 

かつてのラスボスのような存在が、一緒に闘ってくれる。それでいて、ライバルたちは主人公に対してのライバル心は捨てていない。そんな姿に少年心は揺さぶられ、僕も成長の糧をもらいました。

 

僕の好きな登場人物は孫悟飯です。戦うことが大好きな主人公の長男でありながら、幼少期から臆病者です。師匠のピッコロに鍛えられている時もヘコたれる。しかも、夢は学者になることですから、修行も別に好きなわけではありません。

 

そんな子どもが戦いの最前線に立たされ、時には主人公の悟空をも凌駕する力を発揮しました。最近だと映画の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』で昆虫学者になっていたことがわかり、驚きました。初志貫徹で、憧れの仕事をしているのだということに感銘を受けました。才能やポテンシャルという言葉でよく悟飯は説明されるのですが、その本質には努力家な姿勢があり、そこに魅力を感じているのです。

 

さらに、自分の家族や師匠が窮地に立たされた時に悟飯が独自の進化を遂げたことが嬉しかったです。僕はその雄姿に心震えていました。鳥山明先生のキャラクターデザインのコメントを読んで、「本当に謙虚な方だなあ」と思うことが多かったのですが、それは若い世代の漫画家の方に対しても変わらないようです。年齢に関係なく、敬意を払う方なのだろうなと勝手ながらにそのお人柄にも魅力を感じました。

 

とよたろう先生という次世代の後継者を見つけられ、単行本の巻末のやり取りの公開にも楽しみを覚えていました。まるで悟空が悟飯に対して誇らしく思う姿を体現するように、後進の育成にも力を入れられていることに感動しました。

 

すごくさみしいですね。でも、素晴らしい作品を生み出してくださったことに感謝しています。僕も何か後世に残るような仕事をしたいと決意を新たにしました。どうもありがとうございます。どうか、安らかにお眠りください。

 

これからも作品のファンであり続けます!