映画の「フルパワー・ディクテーション」をはじめて気づいたことがあります。
「ジャンル限定」という方法を使えば、勉強がはかどることです。
それは「面白いジャンル」特に、推理モノを選ぶと「論理的に展開してくれる」「犯人を考えながら聞ける」という点から、勉強に使いやすいということです。
それに、「文学作品の読解」が映画のリスニングには効果的だということもわかりました。身近なところで言うと、「推理モノ」ならば「推理モノ」とテーマを決めてたくさん読解をしておくと、そのジャンルのリスニングがしやすくなります。
読解力と聴解力は非常に密接な関係があります。今回は「分析」のため、以下『オリエント急行殺人事件』中に使われている語彙をメモしてみました。
見終わってから、たくさんメモをデータ化しました。レベルの高い語彙には特徴があります。
それは「推理小説」で出てくる語彙が目白押だということです。たとえば、ransom「身代金」やgroan「うめき声」は英検1級レベルです。
けれど、クリスティやドイルの作品を読めば、たくさん登場してきます。「好きなテーマ」のリスニングからちょっとずつ幅を広げていく、これこそが映画のリスニングも愉しむためのコツなのですね。
勉強法としては次のような段階を経るのも効果的です。
❶推理漫画の英訳に挑戦する!
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』の英訳はセリフが多く、ミステリー映画に挑戦する基礎として役立ちます。『名探偵コナン』でmen in blackを「黒ずくめの男たち」ということを、高校時代に知り、とても感動しました。知っているストーリーなので、ストレスなく読み進められます。語彙力も『名探偵コナン』なら安心して増やせます。
❷好きな推理小説に1冊挑戦する!
ダン・ブラウン
スティーブン・キング
コナン・ドイル
アガサ・クリスティ
など、合う作家をみつけることができれば、推理モノ特有の難しい語彙もたくさん覚えられるので、リスニング中に反応できるようになります。ペーパーバックを1冊読み切る体験は、英語の新世界を開いてくれます。
❸映画のリスニングは「原作を知っているor聞いたことがある」ものからスタートする!
これならば「ストーリーの大筋」を知っているため、「リスニングそのもの」に集中できます。たとえば、最近だと映画の「シャーロック・ホームズシリーズ」や今後クリスティの話も増えるでしょう!
どんどん挑戦していきたい作品が出てきそうです。
「ジャンル限定」を一度試してみてはいかがでしょうか。
【次のトライ】
スティーブン・キングのITやクリスティの『オリエント急行殺人事件』は比較的リスニングを自信をもってできました。
さて、次は何に挑戦してみましょうか。全く原作を知らない作品のリスニングは相当難しいハズなので、今度は「原作をまったく知らない」ものを使うと、どのくらいディクテーションができるのか検証してみます。