まあまあ分厚い本ですが、短いエッセイの連続なのでとても読みやすかったです。
基本的には“博士号取得を目指し猛勉強するオックスフォード大生の日常”という感じで、オックスフォードやイギリスの優秀な学者・学生、その独自の文化、他の国の留学生との異文化交流などを知るだけでも面白かったです。
が、著者は日本の皇族なわけで…
「生まれて初めて1人で歩いたのはオックスフォード」(日本では常に側衛が付くから)
「専属の料理人のいる家で育った」
と時折挟まれる超お嬢様エピソードが面白く、
「皇太子ご夫妻(当時)からお茶のお誘い」
「エリザベス女王からお茶のお誘い」
「父からチャールズ皇太子に“娘が留学するからよろしく”と伝言」
「宮内庁に猛抗議」
というパワーワード満載なのも流石の一言でした。