猫のくろちゃんは今16才。
立派なおじいさんです。
くろちゃんは、私が通っていた大学で拾いました。
大学の図書館の前にある、人工池の辺りで、ひたすら何か食べている人に近寄っていっていたのがくろちゃんでした。
ちょうどその少し前に、そっくりな柄の瀕死の猫を弟が拾ってきていて(翌日亡くなりました)、不思議な縁を感じたので、母に相談し、うちで飼うことになりました。
くろちゃんをケージに入れて地下鉄とJRを乗り継いで帰り、16年。
くろちゃんは腎臓病と高血圧を患っていることもあり、痩せて逆にうちにやってきた当時のような顔になっています。(基本的にずっと太り気味でした)
今日くろちゃんに軽くブラシをかけながら、こんな時が来るなんてね、とふと思いました。
大学で猫を見かけた、飼うことにした、それからの時間、そして今の状況。
何も変わっていないようで、全てが変わってしまっていて、別にびっくりするようなことは起きていないけれど、それでも想像していなかった現在地にいる。
猫を見て飼おうと思った時に、その猫の晩年のことなんて細かく考えないですもんね。
こんな時が来るなんて。
よくも悪くも、長く生きるにつれてそう思うことが増えていきそうです。
