BTSを好きになって1年半が経ちました。
その間、おそらく最もよく聴いた曲が「I NEED YOU」です。
「I NEED YOU」は2015年発表で、彼らが初めてチャート1位を取った曲、つまり初めてはっきりと“売れた”曲です。




私は「I NEED YOU」が大好きで、少し前に韓国語詞を覚えたい!と思い立ち、
こちらのサイト を参考に丸暗記しました。





これが本当によい体験で…

まず、自分で歌詞を書いているラップライン3人の違いがはっきりとわかりました。
主観ですがこんな感じです。
SUGA→バリバリのヒップホップ
J-HOPE→基本に忠実
RM→詩人

失恋で苦しい胸の内を語っているのは同じなのですが、SUGAは自分に引き寄せていて、J-HOPEは曲の世界観に寄せていて、RMは違う視点を入れようとしていて。

それぞれがとても個性的でびっくりしました。




それから、歌詞とリンクする振り付けですね。

Vが手を合わせて「ヨンソへ(許して)」と歌っているのはわかりやすくて、大して歌詞がわかっていない時でも既に胸を締め付けられていたのですが、

JINが空は青く〜と歌いながら顔を上げ、僕の涙が〜と歌いながら頬を触っているのは、全然気付いていなくて、そういうことだったのかー!と答え合わせをしたような気持ちになりました。

遠回りしましたが、韓国語詞を丸暗記することで、大好きな「I NEED YOU」を深く味わえて幸せでした。

単純に音としても、「ノンナルダウォ(君は美しい)」とか、本当にきれいだなあと思うので、それを知れただけでもとても豊かな気持ちになれたんですよね。




とは言え、「I NEED YOU」が全体的によい歌詞か?というと、BTSにはもっとよい歌詞がたくさんあるので…「I NEED YOU」はどちらかと言うと激情をそのまま吐露していて、同じようなことを繰り返し言っている印象です。
でも、だからこそ、この頃のBTSの世界観(花様年華)だったり、彼ら自身の心境だったりが、曲や声に乗りやすかったのかなあとも思うんですよね。



BTSは「I NEED YOU」で方向転換し、ヤンキー路線から暗く儚い美少年路線に行っていて、もしこれで売れていなかったらとかその辺りの話は私はわからないのですが、でも明らかにこの頃は焦燥感や切迫感がすごくて…メイクかもですがみんな顔色悪いし。



この頃の、まだ中性的すぎないJIMINの強い歌声がとても好きです。(今は今で好きですが)



ちなみに世界的スターになった2020年、当時のリメイクのような形で「I NEED YOU」を歌っている映像があるのですが、これはある意味残酷…と私は思います。
すっかり大人になって、垢抜けたBTS。
今のBTSも好き、でも昔のBTSはもういないんだなあっていう。
当たり前なんですけどね。



ただ、JINだけは昔のままって感じがしたんですよね。
最初に起き上がった時の表情がもう「I NEED YOU」の世界に入っている感じで。
それがとても、ぐっとくるものがありました。




年末ですし、またしばらく「I NEED YOU」に浸ろうと思います。