コロナの怖さ⑩ 最後の砦 | 46歳未亡人、前を向く。

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46歳のなっちゃんです。去年9月にコロナによって最愛の夫を亡くし、突然の未亡人になってしまいました。
辛かった日々を乗り越えて、今は娘と二人何とか前向きに頑張ってます!
そんな母娘の日常と主人の闘病生活を綴ります。





しばらく病院から連絡のない日が続きました。







連絡がないのは、悪くなっていない証拠…







そう言い聞かせて、自分を奮い立たせていました。







でも…人工呼吸器装着5日目の午前中。







とうとう病院から連絡が来てしまいました。






また悪い連絡だったらどうしよう…







スマホを取る手が震えます。







「ご主人ですが、酸素量90%を送ってようやく保っている状態です。」





「これ以上の酸素を送ってしまうと、肺に負担がかかってしまいます。」





「ECMOという人工心肺に切り替えます」




あぁ、とうとう来る所まで来てしまった…






ECMOの事は、志村けんさんが装着したことで知っていました。







コロナ重傷者の、最後の砦。






そのECMOに頼らなければならない、そしてICUに入るという連絡でした。






このECMOで回復が見られなければ、パパは間違いなく死ぬ。





まさに、最後の手段。






スマホを持ったまま、呆然とするしかありませんでした。




【つづく】