「君たちに選択肢をあげよう」

ウララがスキンヘッド達に笑顔で言う。

「1つ。私たち、革命軍の仲間になる」

「ふたーつ。俺らに殺される」

ウララの前にいた青年が口を開く。ウララはムスッとして、青年の肩をたたく。

「J!私の台詞とらないでっ」

Jはニコッと笑い、右によけて手で次を言うように促す

「3つ目。超能力者として研究所かなんかに入れられて、一生閉じ込められる」

すると、ソラが頭をかいてため息をつく。

「革命軍からの選択肢はここまでだ。ここで俺らは、もう一つの選択肢を提示しよう」

ソラは両腕を広げ、後ろの6人を1度見てから、スキンヘッド達に向き直る。

「『俺たち』の仲間に…」

「最初と同じじゃねぇか!」

突っ込みが衝撃波になって飛ぶ。虫を払うようなモーションで衝撃波を消すと、ソラは言う。

「最後まで聞けい!」

すると突然、ソラとスキンヘッドの間に水でできた人型が現れる。

「2番隊が、こんなのに手こずってるなんて…何?ソラちゃん生理でも来た?」

人型は、綺麗な長い髪の制服少女になった。

「うっせ。3番が邪魔しに来るんじゃねぇよ」

制服少女はソラを見たまま、腕の固まっていた筋肉質の男を指さす。すると、指先から液体が物凄いスピードで発射する。

「はい、あと2人ー」

筋肉質の男は心臓付近に穴を開け、そのまま倒れ込んだ


「衝撃波…ね」

パン。と手を合わせると、ソラの目の前まで来ていた椅子の残骸が真下に落下する。

「何なんだよ!お前の力は!」

スキンヘッドか叫ぶと、ソラはにっこりと笑う。

「俺は気体を操れるんだ。炎が来れば、二酸化炭素で消すし、衝撃波も真空にすれば伝わらない」

「なら、物は止めらんないだろ?」

言葉と同時に、ソラ達集団の後ろから、パソコンやその周辺機器が多数飛んでくる。天井付近から集団まで綺麗な放物線を描いている
ソラが振り返る事はなかった。集団から2人が飛び出す。百合は、まだ天井付近にあったパソコン数台を、一般の女子が持っている脚力では有り得ない高さから、蹴り返す。
残りを緑色の電気を帯びた少女が処理する。緑色の電気は、飛んできた物を炭にしてしまった。

「ウララ、百合。ナイス反応」

そう言うと、メガネをかけた青年が女性の肩を叩く。

「圭子さん、あそこ」

青年が指す先には、上半身が異常なほど筋肉の発達した男性がいた。

「行ってらっしゃーい、菅井くん」

圭子が菅井に触れると、彼は消えてしまった。すると数秒後、筋肉質な男性が悲鳴をあげていた。腕が凍りついていたのだ。

「1人捕獲ー!」

筋肉質の男性の横に現れていた菅井は、大きく手を振った

扉の先にあるのは長い通路のようだが、そこには数人の集団があった。
先頭に立つセーラー服の女子。おそらく、彼女がこの頑丈な扉を倒したのだ。

「確かに、銀行内だけど…まさか金庫とは…扉開けてくれてありがとぉ、百合」

百合と呼ばれた少女は「いいえ。」と短く返すと、素早く右に避けた。百合のいた位置に男の人が立つ。

「誰だ!」

スキンヘッド達が集団に向くと、集団は受付付近まで歩いて立ち止まった。集団から見れば、右側にスキンヘッド達、左側に20人の客がいる状態になる。

「俺らは化け物だよ。あんたらと同じで、そこの20人とは違う…ね」

どうやら、彼がこの集団のリーダーらしい。

「ソラー。残念ながら、20人の中にKEY所有者が2人いるよー?」

ソラと呼ばれたリーダーは、20人の方をボーっとみる。

「木村ちゃんが言うなら本当だろうね。あとで教えて?」

木村が頷くと、スキンヘッドは手から紫色の炎を発する。

「お前らなんだよ!俺らの邪魔をすんな!」

紫色の炎は、ソラ達に向かって走っていく。それを見て、ソラが手を前に伸ばす。

「炎ね…じゃぁ、こうしよう」

次の瞬間、紫色の炎は跡形もなく消え去った。驚きを隠せないスキンヘッドの横で、男性が大きな声を吐く。すると、周りの椅子などが壊れながらソラ達に襲いかかる