昨日は弟の命日でした・・・

行年52歳は・・・あまりにも早すぎる年齢です。

 

独身貴族でシングルモルトと友人との語らいを愛し・・・

亡くなる数年前から友人たちとバンドでボーカルを楽しんでいた弟・・・

声も似ていたし、もともと学生時代から歌も歌っていたので、

ちょっとトレーニングをしたら、良い感じになっていたはず・・・

最後に夏に帰省した時に「この年齢だとどんなトレーニングがいいのかな?」

なぁんて・・・「ちょっと本気になってるな(笑)」と思っちゃう質問も会話の中で投げかけられました。

 

そのバンドの仲間の皆さんから今年もお花が届いています。

彼のはにかんだ笑顔が浮かびます・・・

毎年ありがとうございます♪

 

歌おうと思った矢先・・・

そしてこよなく愛したウィスキーの知識と収集で、この先何かできないかと考え始めた矢先に・・・

宣告されたのは「スキルス性胃がん・レベル4」という告知でした。

 

9月半ばに告知されて・・・

闘う事を決意して短期間にできる限りの抗がん剤の投与・・・

一時は良くなったように見えて、いきなりのがん細胞の反逆・・・

はっきりとした余命宣告はされませんでしたが・・・

本当に半年余りで、天に召されて行ってしまいました・・・

闘病生活が激しかったので、はじめて弱音を吐いた時点から

少しゆっくりとしてもらおうと思った矢先でした

 

この後の事、存命だった母の事、最後は彼の土地で通いでお仕事をしながら・・・

たくさん話して、病状も見続けてきました・・・

 

4年経って、ようやく彼がいないことが現実になってきています・・・

何しろかなりの離れた距離で暮らしていて、半年会わないことが無かった兄弟ですから♪

 

今年は・・・

私の体調とコロナウィルスの騒動でお墓に行けませんでした・・・

車の運転ができなくなることが、こんなに行動範囲がせばまるものだとは・・・

 

景色のいい場所にあるお墓参りができないのは

残念です・・・これは母に対してもそうですね。

 

ただ・・・弟は教えてくれました・・・

 

大病になるとどうなるかの恐ろしさ・・・

そして病院の先生の診たての正確さと凄さ・・・

そして患者の心意気・・・

 

弟は最後までカッコ良かったです。

最後まで自慢の弟のままでした・・・

 

「病気に対して前向きに、ポジティブになる事」

 

先日の志村けんさんの追悼番組で高木ブーさんがおっしゃった言葉・・・

 

「決めたの・・・志村は生きているって・・・」

 

この言葉は心に刺さりました。

 

いないのは事実だけど・・・

 

いたことまで消すことは無い♪

 

仕方が無いことですが、亡くなった後に家族がやらねばならないことは・・・

いなくなったことを報告する作業・・・いたことを消す作業です。

私はストレスで1か月半くらい味覚を失いました・・・

「俺も人間だったんだな・・・」とすこしスピードを緩めて体調に気をつけました・・・

 

今回の高木ブーさんの言葉で・・・

 

たくさんの弟との思い出がよみがえってきました♪

 

命日は美味しいお酒で献杯しました・・・

肝心の弟にお供えしなかったので、ちょっと怒られちゃいました・・・

今日は献杯の第2弾でしっかりと位牌と写真の前に美味しいお酒を備えます。

実家に貯蔵してあるシングルモルトは次回の楽しみにして・・・

今晩も弟とちょっとお話ができればと思います♪

 

天に召された方々は・・・

 

しっかりと心と記憶の中に・・・

 

生きています♪(^o^)