面接の演習で大切なことは何でしょうか?
いろいろあります。
自分の軸を持つこと。
自分の伝えたい想いを、伝わる言葉で伝えること。
表情や雰囲気を、明るく、元気に、爽やかなものに保つこと。
ユニークかつインパクトを持った語りにすること
などなどです。
そして、それらと同等に重要なのは、語るコツ、もっと正確にいうとレトリック的な語りの力を持つことです。
例えば、
あなたの長所はと聞かれて、
ダルマのように「七転び八起き」できることです。
では、当たり前すぎて、平凡ですよね。
でも、例えば、次のように話したらどうでしょう。
「だるま」のように、しなやかなところです。だるまは、どんなに転んでも必ず起き上がると言われます。最初は、私も、だるまのすごさは、何回転んでも起き上がるという逆境に強いことだと思っていました。でも、実際に、仕事をしたり、教育に携わってみると、だるまの本当のすごさは、倒れそうで倒れない、転びそうで転ばない柔軟性を持っていることだと気付きました。だるまは、何回転んでも起き上がっているのではなく、衝撃やプレッシャーをうまく受け入れて、柔軟に自分の姿勢を変えながらも、しばらくすると本来の姿に戻っているのです。私も、どんなに転んでも起き上がるというよりも、転びそうで転ばない、ちょっと、したたかで、しなやかな性格を持っていることだと思っています。
これなら、「なるほど!」、「いいね!」と思いますよね。
また、例えば、あなたの短所は何ですかという質問に、ただ単に、
優柔不断なところです。
では、弱すぎますよね。
でも、次のように話したら、どうでしょうか?
優柔不断なところです。物事を決めかねたり、子供のことをあれこれ考えて、あれやこれやと心配するうちに時間だけが過ぎていったりします。短所なので、直していかなければと思う反面、優柔不断という言葉は、文字の上では、優しく、柔らかく、断れないという意味ですので、これはこれで、教育には必要なことなのかなと肯定的に思ったりもしています。優柔不断という私の短所でさえ、文字を見て、もしかすると長所かもしれないと思うようなところが、本当に私は優柔不断なのだと反省しています。
なんだか、ユーモアも利いていて、微笑ましいですよね。
こういう語り方の視点、あるいは、レトリック的な視点が、面接の語りには必要不可欠です。
8月6日の東京面接校では、こういったレトリック的な視点や技術を徹底的に習得していただきます。
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では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫