毎年のように繰り返される、教員採用試験に不合格になる人の特徴とは?? | ブログDE教採BY河野正夫

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教員採用試験対策講座を主催する広島教採塾の代表の河野正夫のブログです。教育について熱く語り、教採合格の勉強法の秘訣についても語ります!!

ツイッターやフェイスブックやブログで、教員採用試験の情報を発信して、3年以上が経過します。

これまでも、何度も、合格者の特徴や、不合格者の特徴について、お話をしてきました。

不合格を合格に変えるためのきっかけを発信してきました。


私からの情報発信で、きっかけをつかみ、ヒントを得て、教採合格を勝ち取った人は、たくさんいます。とても嬉しいことです。

合格者の多くから、感謝のメールや電話をもらいました。私のささやかな情報発信がお役に立てていれば、本当に嬉しく思います。


と、このように、嬉しい側面もあるのですが、毎年、残念に思うこともあります。

それは、不合格になる人の特徴は、毎年、あまり変わらないということです。

つまり、不合格者には、毎年、決まった特徴があるのです。


不合格者に共通する特徴について、今回はピントを絞って、ご紹介してみましょう。


1. 前年度、不合格になった教員採用試験の成績開示をしていない。

2. 不安になり悩むばかりで、行動に移さない。

3. 「能力」と「適性(資質)」の区別ができていない。

4. 添削の「はしご」をして、最終的な文案が添削のパッチワークになっている。

5. 他人を無批判に信じてしまうか、あるいは、他人を信じることができない。

6. 社会人としての会話もできず、そもそも、職業人になれるだけのコミュニケーション能力がない。




上記の6つのいずれかに当てはまる人は、教員採用試験に合格する可能性がかなり低いことを自覚する必要があります。



まず、一つ目の「前年度、不合格になった教員採用試験の成績開示をしていない」は、もう一目瞭然です。不合格になったのが辛かったのは理解できますが、成績開示の制度がある自治体では、しっかりと自分の不合格に向き合い、自分のどこが弱かったのかを知る必要があります。

不合格になったのに、成績開示もせず、自分の欠点に目をつむってしまうような人になってしまってはダメです。現実に向き合い、現実から出発し、目標を達成できる人になってくださいね。


二つ目の、「不安になり悩むばかりで、行動に移さない」もダメダメですね。グズグズと考え悩むばかりで、何も行動に移さないのではダメですね。

こんな人に限って、例えば、1次試験を受験した後は、1次試験の合格発表の日までは何もせず、2次試験の準備もしないのです。「もし、1次試験に落ちていたら・・・」が気になって、2次試験の準備が何週間も遅れて、たとえ1次試験に合格していても、2次試験の準備が間に合わなくなってしまうのですよね。

行動力がない人は、決定的に、教師に不向きです。

行動力を発揮して、教採合格を勝ち取って欲しいと願っています。


三つ目の、「『能力』と『適性(資質)』の区別ができていない」という人も時々います。どういう人かというと、自分には能力があると勘違いしているのです。例えば、「自分は英語ができる」とか「自分は数学には自信がある」とか「自分はスポーツ万能だ」とか、自分の能力は肯定的に捉えているようですが、そこで終わっているのですよね。

そもそも、教師は、子供の前に立って指導をして、子供に慕われるか、子供に尊敬されるか、子供に憧れられるか、といった要素が重要です。

学校は、英語話者や数学者やアスリートを求めているのではありません。英語教師、数学教師、体育教師を求めているのです。人間的に魅力がなく、子供や保護者との関わりの中で、共感的人間関係や、信頼関係を築けないのであれば、教師としては失格です。

端的に言えば、「人に好かれるか」です。

能力があっても、「人に好かれない」人は、教師には向いていません。


四つ目の、「添削の『はしご』をして、最終的な文案が添削のパッチワークになっている」というのは、ちょっと説明が必要かもしれません。教採に不合格になる人は、根本的に自信がなく、いつも不安なのです。ですから、自己アピール文や志望動機文などを、周囲のありとあらゆる人に見てもらいます。それはそれでよいのですが、添削してもらったものをパッチワークのように組み合わせているのです。

つまり、こういう人の自己アピール文や志望動機文は、もはや、その人の文章ではありません。何人もの先輩、指導教授、教採対策の講師、恩師といった人たちのプチ添削の寄せ集めなのです。

そして、こういう人は、それぞれの添削者に、他の添削者の考えとか哲学などは伝えません。ただ、「他の人にも見てもらって、ここまで書いたのですが。」といって次の人に見せるのです。これを繰り返して、最終的には、「ままごと」みたいな文章ができあがります。そして、無残にも不合格になります。だって、面接で突っ込まれても、何も答えられないくらいの、パッチワーク的な文章になっているのですから。

添削で必要なのは、受験者の教育観であり志です。「自分はこういう想いを持って、こういう文章を書いたのだけれど、この文章は読み手の心を動かすだろうか。」という問いを添削者にぶつける必要があります。

それなしでは、添削は、文章の消耗戦です。添削を重ねれば重ねるほど、文章は無難になり、最終的に、不合格水準に落ち込みます。


五つ目の「他人を無批判に信じてしまうか、あるいは、他人を信じることができない」は、臆病者の特徴です。こういった人は、自分にも自信がなく、何をどうすれば教採合格に近付けるのかも知らずに、人に頼ろうとします。人に頼るのは良いのですが、頼り方を知りません。

ある人は、誰でもいいから、頼ってみてその人を無批判に信じます。仮に、無責任な先輩が、「この県の教採なら、自己アピール文なんて適当に書いて出せば、合格すると聞いたよ。」と言うとそれを信じてしまいます。この場合、先輩の経験でもなく、先輩が「・・・と聞いたよ」と言ったくらいでそれを信じてしまいます。

また、ある人は、先輩に聞き、指導教官に聞き、恩師に聞き、また、職場の管理職に聞き、といった感じで、次から次へと助言は求めるのですが、自分の核も想いも語りません。仕方なく、自己アピール文や志望動機文のパッチワークを作ってみて、誰かのところに添削をしてもらいに持っていきます。その人の添削の後、また次の人のところに・・・といったことを繰り返し、最終的には、駄文が積み重なった文章を提出してしまいます。

信頼すべき師を見つけ、その人の意見と自分自身の意見をぶつけて、自分の想いを強固なものにしていくという術を知らないのです。これでは、誰に助言をしてもらっても同じです。結果は、常に、不合格に近付きます。


六つ目の「社会人としての会話もできず、そもそも、職業人になれるだけのコミュニケーション能力がない」は、教師にはなれません、というか、ならないでください!!

例えば、広島教採塾にいきなり電話してきて、


「あのう、講座やっているじゃないですか・・・」


これが、電話をかけてきた側の第一声です。

名乗りも、前置きも何もなく、これなんですよね。


または、いきなり、


「そちらの講座は受けないんですが、Tアカデミーさんって、良いんですか?」


ですって(笑)。

私は、思いっきり、Tアカデミーさんを褒めちぎって、できれば、そちらに行っていただけるように仕向けました(笑)。Tアカデミーさん、ごめんなさい。


無礼とか、失礼とか、エチケット違反というのではなく、そもそも社会人としての会話ができないのですよね。

こういう人には、教師になってほしくありません。こんな人に学ぶ子供がかわいそうです。


あらら、今日は、ものすごく毒舌になってしまいました。。。

でも、今日お話ししたことは大切です。

いつも不合格になる人への警鐘です。


今日お話しした6つを少しでも工夫してみると、合格のチャンスが大いに向上すると思いますよ。



では、また明日!!



広島教採塾
河野正夫