主人公八虎は、自分に不満を持って、すべてのことに打ち込めない高校生活を送っていた。
 
友人たちと徹夜で酒を飲みながら騒ぎ、タバコも嗜む遊び人である一方で、
 
成績はトップクラスという要領も良く、人柄も穏やかな器量の良い優等生でもある。
 
金髪ながら、クラスの陰キャラとも分け隔てなく接する愛嬌のある人気者で、眞榮田号鈍くんにぴったりだった。
 
与えられたノルマをこなすようにして、人付き合いや勉強に励んでいる
 
反面何をやっても達成感を得られず、空虚な毎日を過ごしている。
 
大学受験と関係のない選択授業はサボるために美術を選択していた。
 
ある日美術室で見た一枚の絵に惹かれ、あまりに優しいそのたたずまいに感動して美術部に入部。
 
次第に絵を描くことにのめり込んでいき、真剣に美大の受験を目指し始める。
 
高校の同級生で同じ美術部部員の鮎川とは腐れ縁の関係、一緒に芸大を目指して努力を重ねる。
 
高校の美術部や予備校(東京美術学院)で経験を得て、
 
美術に対する技術を学び急成長を遂げる。
 
高橋文哉くん演じる自分の生き方を否定しそうになって苦しむ友人に触れ
 
己字死因も薄っぺらだったことに悩みながらどんどん園医のめり込み
 
母の反対も押し切って、自分の描きたい絵を描くのだと目覚め
 
受験時の体調不良等のトラブルも乗り越え、東京藝術大学に現役合格をする。
 
「天才ではない」自分と向き合って、ぐんぐん成長していく彼が魅力的
 
支えてくれる母には石田ひかりさん、高校の美術部の先生には薬師丸ひろ子さんが
 
彼を包んで支えてくれる。そして、美術塾の先生には江口のり子さん
 
天才としてライバルになる板垣りひとさんは、もう少し個性的でも良いと思った。
 
青春を明るく描かれて観た後も感じが良い。