宗春がすみれを信じ抜くことができたのも、彼がしっかり自分軸を大事に生きていたから。

 

はたから見たら、結婚詐欺師のすみれは恋をする相手として相応しい相手とは言えない。

 

刑務所に入る前、すみれは宗春に「模擬挙式のあと、あなたからお金を騙し取ろうと思っていたんです。

 

あなたが見ていたわたしは、全部偽物です」と伝えていたし、

 

竜太郎からも「3年前のこと、もう忘れたわけじゃないよな?」と釘を刺されていた。

 

それでも、宗春はすみれをただの悪人だとは思えなかったんだと思う。

 

  これまで、家入レオが歌う主題歌「ワルツ」は、すみれ目線の歌だと思っていた。

 

しかし最終回は、宗春目線のように聴こえて胸がギュッと締め付けられた。

 

宗春にとっても、すみれは<呆れるくらい好きだった人>であり、

 

<この愛があなたに届かなくても/今以上に胸が痛む明日が待っていても>愛し続けたい、

 

信じ続けたいと思える相手だったのだろう。 「一緒にいられたら、どこだっていい。

 

いつまでも一緒にいます。きっと」  結婚詐欺師だったすみれは、

 

愛を伝えるのなんて簡単なことだと思ってきたはず。

 

でも、本気の恋の前ではやっぱり素直になれなくて、“きっと”なんて付け足してしまうのが、

 

不器用で愛おしい。ただ、宗春はそんなすみれの強がりをすぐに見抜いて、

 

「“絶対”一緒にいます」と包み込んでくれる。たくさんの嘘のなかから、

 

やっと本物の愛を見つけた2人の幸せが、いつまでも続いていくことを願ってやまない。

 

松本まりかさん、本当に当たり役でした。素敵な女性の姿を見せてくれた

 

一途に愛してくれました。上杉柊平さん、あなたの作る和菓子は

 

本当に魅力的でした。どこかにあって欲しい和菓子屋さん、そこで二人で、

 

いつまでも町の人に愛される、和菓子を作っていて欲しいな。

 

視聴率は厳しかったそうですが、最後はほっこりする 人生を描いたドラマでした。