ありすが誰よりも頼りにしてきた、和沙が、急に倒れてしまって命も危険だとパニックになってしまったありす。

夫の夫の金之助から連絡を受けた倖生は百花(大友花恋)と食事中だったが、「君の気持ちには応えられない、

 

ありすと一緒に居てあげたい」とはっきり言って、一目散にありすのもとに駆けつける。

 

倖生がありすのために走るのはもう何度目だろう。ありすは晃生の父親を死に追いやったかもしれない

 

心護の娘。けれど、そんなことは抜きにしてありすが困っている時はそばにいてあげたい。

 

その思いが倖生を走らせる。和紗は元気に女の子を出産したが、大切な人が死の淵に立たされたことで、

 

ありすもまた倖生が失いたくない大切な人であることを実感した。  その日、倖生は25歳の誕生日だった。

 

ありすは帰宅後、倖生のために料理を作って誕生日をお祝いする。自分はゲイである晃生が世間体のために

 

結婚して生まれた子供。だが結局、晃生は心護のことが忘れられないままこの世を去り、

 

母親は無理をして働き続け、体を壊して亡くなった。自分が生まれてきたことで幸せになった人はいない。

 

自分なんか誕生日を祝う資格も価値もないと思っていたのだろう。

 

そんな業を背負って生きてきた倖生は、ありすの心からの「お誕生日おめでとうございます」に

 

大げさではなく救われたのではないだろうか。倖生がありすの家に来たのも、復讐のためというより、

 

本当は晃生に愛されていたという一縷の望みがあり、それを確かめにきたのではないか。

 

だとしたら、「一緒に向き合いたい」というありすの言葉も心強かったはずだ。

 

 翌日、出張から帰ってきた心護に話を聞くありすと倖生。心護が「全部濡れ衣だった」と語る晃生の横領疑惑の真相が来週は明らかになりそうなので、

 

二人の本当の幸せが、たくさんの苦難を乗り越えて確かめ合える姿を見たい。