本当の気持ちにもう、嘘がつけなくなり、じゃんけんで、中川大志には強力なアシストを受けたから

 

テオくんはもう、気持ちを素直に伝えることにしました。「侑里さん、お米は好きですか?」

 

その一声で蘇る風景がある。「はい、好きです」と答える侑里の表情に、もう迷いはない。

 

「カレーは好きですか?」「チャーハンは好きですか?」「オムライスは好きですか?」「じゃあ、僕は?」。

 

その問いかけに、「僕も好きです!」と即答する侑里。「テオくんのことが好きです。大好きです」。

 

この言葉と同時に、侑里が心の壁を壊す音が聞こえたような気がした。「もう誰にも恋はしない」と閉じこもっていた自分自身を解き放つ強い決意。それだけの意味がある告白だった。

 

  そして、いつも侑里に逃げられてきたテオにとっては、初めて心をさらけだして自分に向き合ってくれた

 

その言葉に、思わず胸が詰まったようだった。泣くように笑う表情と共に「すごく愛してる」と叫ぶテオ。

 

その姿に、思わず涙がこぼれてしまった。ようやく素直な想いを告げることができた侑里。

 

二人の思いが初めてつながってほっとした。うれしくなった。

 

だが、この土地からまた新たな展開が始まるようだ。テオと名刺交換をした投資家のミン・ハナは、

 

おそらく人の心の声が聞こえる少女の絵本を読んでくれた、あのヌナ(お姉さん)だ。

 

人の目を見ながら左耳に手を当てていたことから、彼女自身も侑里と同じくテレパスの能力を持っているのではないかと予想できる。

 

なぜ彼女が今テオのもとへと姿を現したのか。そして、すぐにまた姿を消した理由とは……。 

 

そして、アイヌの伝承にもオハイヌ(神の声を聞く力)を持つ少女の話があると言うことを本で読んだことも

 

次回へとつながる伏線なのだろう。また、並行してテオの父親代わりでもある飯山教授(杉本哲太)が

 

韓国語で“心の声 聞こえる 少女”と検索した結果、「見つけた」とつぶやいた言葉も気にかかる。

 

侑里とテオの両片想いに終止符が打たれ、恋人として仲睦まじい姿を見せてくれるのかと考えると、

 

微笑ましい気持ちになる。だが、テレパスの能力に付随する謎にも少しだけ心がざわつく。

 

何か二人に困ったことが起こりませんように。2人ならきっと乗り越えてくれると信じながら、

 

これから二人が、そして周りの人にはいろんな新しい動きが起こるのかと楽しみにしている。