ナースエイドとして赴任するとすぐに患者の容体の急変を指摘してしまったりで、

 

ほかの医師や看護師達からも、クレーム似合い、それでもめげない姿は川栄さんらしくはつらつとしている。

 

現代の病院の現実を描写しているのだろうが、おむつ替えのシーンでは

 

局部を、お湯で洗ったりしているところも出てきたりする。

 

肺がんで入院している患者の手術をとめ、術中に死んでしまう危険性を察知した

 

川栄さんのとなりには、なぜか、天才医師の大河を演じる高杉くんが住んでいる。

 

そして衝撃はラスト30秒。天才外科医の竜崎大河(高杉真宙)が、

 

ナースエイドという身分にもかかわらず患者の急変を察知し、

 

2度も命を救った桜庭澪(川栄李奈)に「お前は何者だ……?」と聞くと、

 

桜庭から返ってきたのは「私は、人殺しです」という衝撃の発言だった。

 

それは第1話冒頭にインサートされる澪の回想がそのまま“人殺し”と直結している。

 

雨降りしきる夜に謎の女性(成海璃子)が倒れており、泣き叫ぶ澪の手のひらには

 

真っ赤な血が。その現場を遠くから男性(上杉柊平)が見ているという

 

短いシーンだ。澪と大河が住んでいる星嶺医大の寮の外には、その男性の姿がある。

 

澪の部屋にある指輪が、女性がつけていたネックレスの指輪であったり、

 

澪がそもそも血が苦手だったりと、気になる部分はたくさんあるが、まだまだベールに包まれているポイントは多い。

 

川栄も高杉もこの作品のこの役ががハマり役ということ。川栄さんは元気で動くのが大好きで

 

同僚の小野夏芽(吉住)や第2話に登場する患者の高梨萌(恒松祐里)から

 

「前向きバカ」と呼ばれるほどに、澪はとにかく全力投球で患者に寄り添う医療オタクのナースエイド。

 

診療の補助はしてはいけないナースエイドが、医者にアドバイスをするなど言語道断。

 

しかし、彼女の洞察力と豊富な医療知識が患者の命を救い、人柄の優しくない、でも、

あこがれの天才医師の大河も一目置く人物となっていく。

 

澪は川栄本人のイメージと限りなく近いキャラクターでありながら、

 

その裏の人殺し要素が“前向きバカ”だけでは終わらない川栄の謎の部分を予想させて、

 

これからどんな芝居が始まるのかと、ワクワクさせてくれる。

 

高杉が演じるのは、天才医師の大河。澪とは反対の、患者の気持ちを考えない見た目はクールな俺様キャラ。

 

高級タワマンでクラシックを聴いているような王子様タイプだと夏芽はプライベートを想像していたが

 

、実際は澪と同じ星嶺寮で新しい学校のリーダーズを聴いている意外な一面を持ち合わせていた。

 

これも、実は何か謎がありそうで、曰くを期待できる。手術の場面が出なかったが、

 

ほかの医師を演じた俳優さんのように(二宮和也や、鈴木亮平など、)

 

手先の素晴らしい天才ぶりを見せてくれると楽しい。でも、

 

早乙女寛治(梶原善)の手術シーンからも分かるように、根っこには患者の命を救いたいという熱い思いを持っているようで、小手さんの演じる医師との対比がおもしろい。

 

これからどう進んでいくのか楽しみなドラマが始まってくれて、

 

やっと年が明けたように感じるくらいだ。周りのナースエイドをはじめとする癖のある出演者達や、

 

これから毎週出演するであろう患者役の方の奮起を期待したい。