一応、ITの仕事をしてるんで、たまにはそういう話もしておこうかなって。
パソコンは今や生活必需品と言ってもいいくらいのものになりました。
一家に一台、ウチみたいに2台も3台も(独身なのに)ある家もあるでしょう。
身近なものになり、使っている人も増えていますが、使うにあたっての基本的な知識が
足りないまま使っている人がとても多いことが気になります。
免許もないのに医療行為をしている人がいたら危なすぎますし、捕まりますよね。
パソコンだって医者のように生命を脅かすことはないにしても、生活をぶち壊すくらいには
危ないものなんですよね。たぶんそういう意識すらされていませんけども。
仕事でパソコンを使ってい人は非常に多いと思いますが、その仕事で使っているパソコンには
危険がいっぱい詰まっているんですよ。その代表が個人情報。
おそらくは自分のだけではなく、業務で使用する様々な個人情報が入っていることでしょう。
それが正しい知識や誤った使い方によってばら撒かれてしまったらどうなるでしょうか。
最近は個人情報保護法や個人情報漏えい事件、ウイルスやクラッキングによる流失などの
事件も多く報道されていますから、おのずと理解できるでしょう。
普段何気なく使っているけれど、それはまだ何も起きていないから被害がないだけであって、
いつ何時に被害にあうかはの瀬戸際なんです。そういう時に身を守る手段はやはり
正しい知識とリテラシーなんですよね。
もちろん業務で使うパソコンだけじゃなくて、個人で使っているものだって同じです。
これはさらにプライベートな情報が入っている場合が多いですから、なおさらです。
私のような情報システム部門の担当者は、現場から見れば厄介なルールと手順を作る
面倒な人たち、と思われてしまうかもしれません。
逆に言えば、情シスからすると、現場の野放図ははっきり言って危なすぎるんです、怖いんです。
だからこそ対策を取らないといけないわけです、
業務の遂行には適切なレベルでの自由さと手軽さも必要となると同時に、適切なレベルで
堅牢性、安全性を設定しなければいけません。そのためのルールと手順なんです。
我々はその微妙な線引きしながら、日々の安全な業務の遂行を守っていくという
難しい立場で仕事をしています。難しいですし大変ですが、やりがいもあります。
ハード面だけでなく、ソフト面でも向上させていかなければいけないですし、
やはり使うのが人間である以上、IT教育もまた重要なんです。
どんな素晴らしいセキュリティシステムやツールであっても、利用者の行動で
それが無効化されてしまうわけです。それではまったく意味がありません。
ルールも手順もハードもソフトも、そして使う人間もバージョンアップ
していかないといけないということになります。