前回は教える立場から無駄な授業について述べました。

 教えられる立場から見て、授業は本当に必要でしょうか?

 学校も含め授業の進め方は次のようになっているのが普通でしょう。

 導入…その日の学習に当たり、内容に興味を持たせる。落語の枕みたいなものです。
 説明…学習内容の解説授業です。
 例題…主に理系科目では、例題の解説を行います。
 演習…生徒に実際の問題を解かせます。
 解答…模範解答を示します。
 まとめ…その日の学習内容を確認します。

国語・社会などでは例題・演習・解答は少なく、黒板に重要事項のまとめや、ポイント考え方などを書きだし、生徒に写させるのが普通です。

 学校の授業はそれでよいと思いますが、果たして塾はどうでしょうか?

塾でも学校と同様な授業をしているとすれば、無駄が多いのではないでしょうか。100分授業で扱える問題が数問だとすれば、授業を聞くよりも同じ時間を使って多くの問題を解くほうが実力が付きます。

 授業を受けて理解できる人は、教科書や参考書を読むだけで理解できるでしょうし、授業を受けただけでは理解できない人にとっては、授業は役に立っていません。

 学力は解いた問題の量に左右されるので、授業を聞くより問題を解くほうが、効率が良いのではないでしょうか?

 実際に問題を解いてみて、分からない問題の解説を受けるのが、最も良い学習方法だと思います。