こんにちは
いつもお世話になります
ヒデ坊です
あれは20数年前、JZS14系に乗っていた頃、
富士山が見たくなり夜に自宅を出発。
東名厚木から小田厚で熱海に出てホテルニューアカオを通過し
上り急勾配を左折。
そこからは狭い峠道をひたすら走り伊豆スカイラインの玄岳入り口へ。
玄岳から少し上ったところにある展望台で夜景を望む。
日の出までの間、車内で仮眠を取り日が昇ってからの富士、相模湾を一望。
天気が良く絶景を楽しむことが出来た。
帰路も同様の道で熱海市街を抜け右に駿河湾を望みながら進んだ先にGSを見つけ
ガソリンを補給する。
当時は店員が給油をしてくれるのでスタンド建屋で時間をつぶす。
店内には地元のハム製造会社の広告があったように思う。
そんなこんなで、そろそろ給油も終えるだろうと道路に面した給油機の方へ目を移すと、
一台の背の低い黒い車が飛び込んできた。
車は、デトマソパンテーラ。
20代の頃は、時々見かけるとても珍しい車ではなく、
今、スタンドに飛び込んできた瞬間は ❝あっ パンテーラかっ❞ 程度の驚きだったが、
そこからが違った。
確かパンテーラのノーマル排気量は5,700ccだったかと思う。
が、今、目の前に止まっているパンテーラはノーマルとは全く違った音を発している。
ホーリーの4バレル?からの吸気音。
出口が少々跳ね上がった図太い排気管。
大して消音効果のないサイレンサーしか付いていないのであろう事は、
建屋のガラス戸が空気を振動させビリビリ唸りを上げている事からも容易に想像がついた。
そして、一番衝撃であったのが、爆発音(燃焼音)。
スロー(アイドリング)が低いのか否かは判断がつかないが、
一気筒ごとに爆発する燃焼音がハッキリ聞こえたのは初めての経験だ。
こんな音をするエンジンってあるんだ!
と衝撃を受けた。
一気筒ごとに ❝バアン!バアン!バアン!…❞ と、狭い燃焼室でガソリンが燃える音が聞こえるのだ!
一体、何馬力出ているんだ
仮にだ!
排気量がキリが良い7,000ccで500PSとする。
単室容積は900cc弱で60PS強を絞り出している計算だ。
今では珍しい数字ではないが、当時アメリカンV8でこの数字は驚きだ
ミッドに搭載している都合、排気管の寸法は短いし、
華奢なボディであるこから全ての音が簡単に透過し聞こえてくるのだろ事は想像つくが、
なんともはやだ
今の技術では、日産のL型6気筒で360PS以上の出力を出すエンジンも現れている。
それらのエンジンも上記で紹介した一気筒ごとの燃焼音が聞き取れるものが存在するのだが…
それにしても上のパンテーラ、毎日の足には勿体ない。
月に一度程度で良い。
晴天の早朝をかっ飛ばしたくなるような車であることに間違いない。
Vol.141で紹介した車とはまた違うスゲー車との出会いであった。
まだ、熱海周辺で健在なのだろうか?
また見てみたい一台なのであった