「手妻」詐欺にご注意を | 魔術師 京次郎ブログ

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学術的にも「手妻」は日本発祥の手品の事では無いにも関わらずあたかも日本の伝統芸能手品だと持論を本当かの様に語るマジシャンがいてる。


手妻とは、大陸から来た藝能で妻娘が見せる小手先芸。お手玉(品玉)や手妻人形(からくり)など様々な小手先芸があることからもわかる様に手品だけの芸を意味していません。手妻の手爪も、鞠芸の技です。


特に最近酷いのが手妻芸でも無くて、まして手妻の時代の芸でもないのにも関わらず手妻だと持論をうたい明治以降の手品を手妻だと嘘を広める団体がいます。

知識のない方が信じることにより拡散が進み芸能花伝社や国立演芸場のホームページにまで嘘の記述が記載されてしまってます。

明治維新後の芸能大改良時代とともに沢山の文化や言語が入ってきて手妻と言う言い方は消えてます。昔は小手先芸全般を手妻と言った時代があり、奇術と言う言い方も手品の中のカテゴリーなので日本古来の手品は日本手品と呼ぶのが正しい。

古来は仏教の知識人が仙人や山伏から手品師が沢山生まれています。仙術系手品など浄瑠璃に出てくる呑馬術、イズナつかいなどの幻術も手品です。呑馬術も手妻では無く唐代の幻術系の手品です。

斉明天皇の時代は手品の事を手術とも呼んでたり放下僧俗が手品や大道芸をした時代など、時代時代で曖昧に色々な呼び方があるので時代ごとに学術的に正しく整理が必要ですね。


最近でもNHKでもその団体の方が勝手な諸説や持論で手妻でもない藝能を演じて手妻だと嘘を広めてしまいました。


やはり間違いを正すにも肩書きが必要なのか間違いを指摘しても正しい知識をわかる方が居なくて保留となってます。


文化庁から研究資料の提示もとめられたら提出して日本本来の手品の知識を正しく残して行きたいと思います。


因みに無形文化財の「和妻」は口上も含めて和妻なので和妻も口上集として資料残して行くべきです。和風マジックと和妻を一緒にしてはいけないです。