【実話】小3娘の仲間外れは私のせい?①
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
さて、3回にわたってカウンセラー講座受講生さんの体験談をお届けしますね。
今日ご紹介するのは、現在小6女子のお母さんのお話です。
離婚されたお母さんは、子どもを育てるために、生きるために、必死に仕事されます。
そんな中、お子さんが学校でトラブルを起こすと、自分を責めてしまいがちです
お子さんに対応するために、仕事の調節も難しいこともあるでしょう。
伊藤さんの体験談、ぜひお読みください。
「仲間はずれの日々を乗り越え、笑顔になれた母娘の話」

★伊藤さんのプロフィール
小学6年生の女の子のお母さん。
離婚をきっかけに実家に戻り、美容師の仕事で生計をたてながら子育て中。
お嬢さんが小学4年生のとき不登校ぎみになり、子育て心理学カウンセラー養成講座を受講。
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◆小さな教室で、たったひとり孤立
「わがまま」
「あの子がいると場が荒れる」
これらは、小学3年生のときに娘に貼られていたレッテルでした。
田舎の小さな学校で、クラスの人数はわずか12名。
その狭いコミュニティの中で娘は次第に孤立し、仲間はずれにされていきました。
ときには「ひとり対クラス全員」という構図で責められることもあったようです。

女の子はたった5人で、学年が上がってもクラス替えはなし。
一度ついてしまったイメージを覆すのは、簡単なことではありません。
「みんなの輪に入りたい」とがんばるほど空回りして、どうしていいのかわからず、虚勢をはってしまう。
それが周囲に誤解され、ますます孤立が深まっていく――。
負のループに はまっていく娘を助けてあげたいのに、どうにもできない。
学校からトラブルの報告を受けるたびに心が沈んでいく。
わたしもまた、重い気持ちで毎日を過ごしていました。
◆母子家庭への偏見
娘の孤立の背景には、家庭環境の影響もありました。
わたしは離婚して地元に戻ったシングルマザー。
保育所にいた頃から娘がわがままを言うと「ひとりっこだからでしょ」と、家庭の事情をほのめかすような言葉をかけられることがありました。

どこかアウェイな空気を、娘も敏感に感じとっていたのだと思います。
「なぜか、うまくいかない」
「なぜか、わるい方に解釈されてしまう」
だからこそ自己肯定感が育たず、自信がない。
けれども娘は、疎まれてしゅんと大人しくなるのではなく、反発してしまうタイプの強い子どもでした。
不安を隠すように虚勢をはってしまい、結果「自分ができないくせに、反抗してくる」と、煙たがられてしまう。
本人としては、どうしてよいかわからなかったのだと思います。
◆あなたのお子さんは手に負えない
3年生のとき、決定的な出来事がありました。
担任の先生が、クラスのボス格の子に
「仲良くしてあげてね」と声をかけてくださったそうです。
けれどもその後、ちょっとしたきっかけで娘が
「じゃあ、絶交する」と口にしてしまいました。
相手の気持ちを試したい――そんな思いから出た言葉だったようです。
けれども、相手の子は激しく怒り、それをきっかけに娘は完全に無視されるようになりました。
その子がボス格だったため、周囲の空気も一変します。
校外の行事や地域のお祭りでも
「あの子だけは誘わないで」という空気が広がってしまったのです。
「あなたのお子さんは手に負えない。何を考えているのかわかりません」
せっかく手を差し伸べたのに、と。
ついには担任の先生にもさじを投げられてしまいました。

◆シングルマザーへの色めがね
確かに娘の態度やふるまいは、良くないところがたくさんあったと思います。
授業に集中できず、そわそわと落ち着かない。
(今思えば、仲間はずれの不安から、落ちつけないのは当然なのですが)
少し話してくれる子がいれば、独占したくなってしまう。
こちらを見てほしくて、わがままを言ってしまう。
ただ、娘なりに毎日我慢していることもたくさんあって、何かの拍子に感情が爆発してしまうところもあったのです。
けれど先生は、「いい子」「できる子」の話だけを信じ、娘の気持ちや言い分には耳を傾けてくれませんでした。
どこかに“田舎フィルター”のようなものがあり、
「シングルマザーの家庭は、子どもにかまってあげていない」
という先入観が、先生達の中にはっきりと根づいていました。
そして、こう言われたのです。
「お母さんが忙しすぎるから、こうなるんじゃないですか」
「仕事を休んでください」
生活の基盤を作るために必死で働いてきたわたしにとって、それはあまりにも心ない言葉でした。
――では、一体どうしろと?
喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込み、心の中で問いました。
あなたがわたしの立場だったら、仕事を休めますか、と。

◆追いつめられていった日々
「なんでいっつも仕事してるの?」
娘としても、わたしにそばにいてほしかったのだと思います。
けれども美容院の仕事が忙しく、娘の世話は母にまかせることが多くなっていきました。
娘は甘えさせてくれる母にはすごく反抗していたので
「母が甘やかすから余計にわがままになる」という身勝手なジレンマもあり、「ああ、育てにくいな」といつも悩んでいました。
当時はいじめられているという認識はなく、仲間はずれの主な原因はうちの側にあると思い込んでいました。
ひいては「わたしが離婚したせいだ」と。
――あちらにもひどいところがあるけれど、まずは娘の短所を直さなければ。
そんな使命感から、いつも娘にアドバイスをして、いつも怒っていました。

「○○ちゃんはきっとこう考えていると思うから、こうしたら?」
「自分の言いたいことばかりじゃなくて、もっと空気を読まなきゃ」
「お母さんの言ったとおりにできなかった」と聞けば、
「え、なんで?」「おかしいよ、それは」と
すぐに正そうとしていました。
今になってあの頃の娘の気持ちを思うと、胸がギュッと締めつけられます。
けれども当時のわたしは、娘の心情を思いやる余裕がありませんでした。
離婚のことで「あそこは複雑だから」と噂されたくなかったし、「ちゃんと育てなきゃ」という気負いが大きかったのです。
正解を出さなければという強迫観念があり、人の目を気にして、娘を叱ってばかりいました。
ーーーーここまで
次回をお楽しみに。
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