【体験談】娘との壮絶なバトルの日々を越え、親子の絆を取り戻した話
こんにちは、東ちひろです。
いつもありがとうございます。
さて、今日はカウンセラー受講生さんの体験談「
「娘との壮絶なバトルの日々を越え、親子の絆を取り戻した話」
橘奈穂さんのプロフィール
中1で不登校を経験されたお嬢さんのお母さん。
親子二人暮らしのワーキングマザー。
お嬢さんの暴言や暴力の矛先が自分だけという状況に苦しみ、相談会に駆け込み参加
まっすぐ家に帰れなかった
「娘は今日も荒れるのだろうか」
ため息が自然にもれ、憂鬱な気分になります。
仕事が終わってもまっすぐ帰る気になれず、コンビニに寄ってコーヒーを一杯飲むのが日課でした。
——第2ラウンド開始だな。
気合いを入れなおすのも日課。
娘の機嫌はどうだろう。
仕事が終わっても気持ちはゆるまず、びくびくしながら帰路につく日々でした。
暴言と暴力の嵐
中学に入学して間もなく、娘は嫌がらせの標的になりました。
集団でいじめられたわけではなく1人の子による嫌がらせだったのですが、思春期の心の荒ぶりに加え、もともとの気質が繊細な娘にはきつかったようです。
夏休みを控えた解放的な空気が混じりはじめる7月、不登校で家にこもるようになりました。
学校に行きたくても行けない、焦りと葛藤。
いつもイライラしていて、わたしがかける言葉のちょっとしたニュアンスが気に障ると感情を爆発させました。
親子二人暮らしなので、苛立ちをぶつける相手はわたしの他はいません。
暴言と暴力の両刀使い。
蹴る、叩く、物を投げる。
壁には穴があき、ふすまもボロボロ。
閉めだされて家に入れてもらえなかったときは、みじめで情けなくてすべてを投げ出したくなりました。
反抗の矛先が集中し、逃げ場がないことがつらくてしかたありません。
「家で感情を出せるのは、いいことなんですよ」という助言をいただきましたが、毎日暴言や暴力を受けている身からすると、たまったものではありませんでした。
フリースクールに参加するなど思いつく限りの手を打ってみたものの、夏が終わり秋になっても娘の情緒は落ち着きません。
それならば、と思いきって転校させることにしました。
転校先でのトラブル
新しい学校に入るとお友達もでき、順調に行くかに見えました。
ところが、仲良しになった子の独占欲が強く、娘が他の子と親しくなるのを邪魔するために「○○(娘)が誰々ちゃんの悪口を言ってたよ」などと、身に覚えのないことを吹聴されてしまったのです。
またしても人間関係のトラブルから、紆余曲折の日々がはじまりました。
削られるメンタル
不運だったのは、担任の先生にも恵まれなかったこと。
ネガティブな面ばかりにフォーカスして、自己肯定感をしぼませるタイプの先生でした。
百人一首大会で娘が優勝したときもほめてはもらえず、
「前の学校と当校では取り方が違うんです。手の置き場所が悪い」
と、けちょんけちょんに怒られたそうです。
親のわたしにまで、鬼の首でもとったように「手の置き場所が悪いんですよ!」を連発。
娘以上にわたしが不信感でいっぱいになりました。
お友達とのトラブルの仲裁をさりげなくお願いしたときも、
「わたしからはアクションしません。子どもの方から相談してきたら対応しますけど」
と、まったく取り合ってもらえませんでした。
微妙な友人関係と先生への不信感のダブルパンチで、学校を変えても行けたり行けなかったり。
娘の情緒は不安定なままでした。
ココロ貯金の講座に駆け込み
同じ頃、ふと思い出したのが東ちひろ先生の本でした。
娘が小学生のときにたまたまコープで見つけて購入していた『“言うことを聞かなくなってきた子”の育て方』
改めて読み返すと、娘の行動も親であるわたしの心理もこわいほど言い当てています。
——この本を書いた先生に相談したい!
インターネットでちひろ先生を探しあて、相談会を開催されていることを知りました。
オフラインの相談会で、対象は小学生のみ。
しかし「この機会を逃したら絶対ダメ!」という心の声が聞こえ、
「中1ですが、なんとか相談させてください」
と頼みこみ、ココロ貯金を学ぶ機会を得たのです。
演技でもいい
長いトンネルでした。
唯一の心の支え、ココロ貯金だけが暗い道を照らしてくれました。
どんなに娘が荒れても淡々と、できる範囲でプラスの関わりをつづける。
娘の反抗がひどすぎて、正直「子どものため」と思えないときもありました。
サンドバッグのように叩かれながら「あなたのため」なんて思えない。
「出て行け」と言われれば「あなたが出て行って」と思ってしまう。
終わりが見えないバトルに疲れてボロボロだったわたしに、ご自身のココロ貯金も大切にしましょうと温かな言葉をくださったちひろ先生にどんなに救われたことか。
つらいときは「わたしのために娘のココロ貯金をためるんだ」と自分を励まし、演技でもいいのだとココロ貯金をつづけました。
トンネルの先にあったもの
この春、娘は大学を卒業し社会人になりました。
学生時代はバイトもして、就職先も自分で決めて。
今でも「つらい、死にたい」「行きたくない」という言葉をはくのでドキッとしてしまうのですが、翌日には普通に家を出ていきます。
慣れない環境で大変なはずなのに色々と手伝ってくれるようになり、親の介護のことも相談できるようになりました。
おかげさまで成長しました。
「お母さん、大変だったね」
ある日、娘が言いました。
何が? とたずねると、いたずらっぽい笑みを浮かべます。
「こんな娘、よくがんばって育てたね。わたしだったらイヤだわ」
思わぬ労いに熱いものがこみあげました。
あの頃は永遠につづく気がした闘いの日々。
戦場だったリビングには、やわらかな光がさしています。
穏やかに微笑む娘から「子育ての卒業証書」を手渡されたひとときでした。
お母さんが実践したココロ貯金
・どんな暴言も「聴く」
・「子ども思いの親」でいられないときは「自分のため」にココロ貯金!
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思春期のお子さんの心の荒波を鎮めるために、お母さんができることは「話を聴く」こと
話を聴いてもらったお子さんは、自己肯定感が高まり、学校の適応、社会への適応がよくなりますよ。
気温差が大きいです。
どうぞ、ご自愛くださいね。
東ちひろ(公認心理師・スクールカウンセラー)
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