【体験談】③他人軸で生きてきた女の子が、自分を認められるようになった話(全3話)
こんにちは、東ちひろです。
いつもありがとうございます。
早速ですが、体験談「③他人軸で生きてきた女の子が、自分を認められるようになった話」をお届けいたします。
再び不登校に、しかも「全力で休む!」と宣言した高3のお嬢様。
どうなるのでしょうか。
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②はこちら
◆不登校が好転のきっかけに
今回の“不登校”は、よい意味での分岐点になりました。
ふり返ると、たった1か月弱。
もちろん、当時は気が気ではなかったのですが。
「もう学校、辞めたい」と言われたときは、夫と3人で膝を付け合わせて話し合いました。
でもそのときに、ネガティブな感情を全部、わたし達に吐き出してくれたのです。
彼女はわたしに厳しいのと同じくらい、自分に対しても厳しかった。
気の毒なことに記憶力がいいので、過去うまくいかなかった経験を全部覚えていて、自己否定につながっていました。
その18年分の悲しかったことや葛藤を全部、外に吐き出せたのです。
「大変だったね」
娘の思いを聴いて初めて、心から娘に寄り添えた気がしました。
この話し合いを境に、娘は大きく変わっていったのです。
◆娘の変化
「来週から学校行くから」
あっさり復帰を決めた娘の不登校明けは、模試ラッシュ。
1か月のブランクも響いて、当然結果はひどいものでした。
ところが、娘の様子はいつもと違います。
「もうボロボロ」などと言いながらも、ケロッとしているのです。
共通テストの模試については、これまで見たことないようなひどい点数。
こちらがドキドキしていると、「この共通テストはこけたの」とあっさり。
「でも、ここはできたんだ」
「ここは家で解いてみたら全問解けた!」
今までとは明らかに違う、前向きなセリフばかりが出てくるのでした。
◆わたしはわたしのままでいい
「へへーん」
ある日、茶目っ気たっぷりな表情で、娘がわたしの前にあらわれました。
「お母さん、わたし決めたんだ」
「わたしはヘンな受験生になります」
「どういうこと?」
とたずねると、
「わたしはわたしのままでいいんだ」
とにっこり。
実は、不登校中に打ち明けられた心の闇のひとつは、医学部志望の子に対するコンプレックスのような感情でした。
医学部を受ける子はお医者さまのお子様も多くキラキラしていて、娘とのギャップはすさまじい。
自分なんかが選ばれるわけない。
それでも、小学生のときからずっと、自分が興味をもってきたのは医学の分野で、それ以外は考えられない——といったことで、ずっと悩んでいたらしいのです。
「わたしは他の受験する子たちと自分を比べて、自分は医学部にふさわしくない、自分なんかが選ばれるわけないって思ってた。
だけど、わたしがやりたいことは彼女たちがやりたいこととは違う。
だから、そもそも彼女たちと同じでなくてもいい」
「わたしはわたしでいいって、わかったの」
「だから“へんな人枠”を目指します」
うんうん、いいねと笑いながら、わたしは胸がいっぱいでした。
◆“ヘンな人枠”を目指した結果
それからの娘は、もう別人。
志望理由書や自己評価書など、さまざまな書類を書かなければならないのですが、どれもまあ面白いのです。
他の学生さんはこんなアプローチはしないだろうというユニークな発想には、目を見張るばかり。
ずっと他人軸で生きてきた娘が
「わたし、このままの自分を保存したい」
と言いました。
模試の判定が芳しくないときも、
「お母さん、わたしまだここを伸ばせるんだ」
「これから、ここをがんばるんだよ」
とわたしに教えてくれるのです。
「だからお母さん、楽しみにしていてね」
うんうん、楽しみにしているよ。
お母さんにとっては、受験の結果はどうでもいい。
受験よりも大事なものを、あなたが自分で育ててくれたのが本当にうれしい。
今でも泣けてくるのだけれど、涙は巣立ちの日までとっておきます。
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お母さんが実践したココロ貯金
・余計な意見は挟まずに、最後まで「聴く」
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