【最終回】不登校から4か月で中学校にもどった男の子の話 (全3回)
こんにちは、東ちひろです。
いつもありがとうございます。
さて、今日はカウンセラー養成講座受講生さんの体験談「不登校から4か月で中学校にもどった男の子の話」の続きです
「不登校から4か月で中学校にもどった男の子の話」
◇お母さんのプロフィール◇
中学2年生の長男さんと妹さんのお母さん。
まじめで大人しい性格の長男さんは中学1年の3学期に体調不良から学校を休みがちになり、中学2年の夏、完全不登校に。
同年7月から、子育て心理学カウンセラー養成講座を受講。
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◆葛藤
10月に入ったある日のこと。
「今日、学校行こっかな」
息子の言葉を受けて、車で学校まで送っていきました。
実は前日も同じ流れで学校までは行ったのですが、結局車から降りられずに帰ってきたのです。
ですから期待が半分、不安が半分。
車内で待機していると、むなしく時が過ぎていきました。
——そろそろ6時間目だな。
さりげなく時計を確認し「今日もダメかな」とあきらめかけたとき、息子がわーっと泣き出しました。
「ママが学校休めって言ったから休んだのに、全然よくならんかった!」
「え? 休めとは言っていないぞ」と思いましたが、講座の学びを思い出しました。
「思春期は言葉のチョイスをまちがえる」のだな。
「そんなこと言っちゃってごめんね」
言った記憶のない言葉について詫びてから、つづけました。
「でも、顔つきが穏やかになったし、楽しく会話もできるし、ママはすごくいいと思うよ」
「いや、演技で笑っていただけで、治ってない」
憎たらしい言葉に反論したい気持ちをぐっとこらえました。
◆出発のとき
「そっか。ママのために笑ってくれていたんだね。ありがとう」
言葉を否定せずに受けとめていくと、息子はしだいに落ち着きを取り戻していきました。
そしてスッと顔をあげ、
「出発する」
と言ったのです。
最後は一人では無理だと思ったのでしょう。
「先生を呼んでほしい」
と頼まれ、急いで電話をかけました。
「すぐ行きます」
駐車場まできてくださった先生に「お願いします」と頭を下げたときは、駅伝のパトンを渡したような気持ちになりました。
息子はついに、再登校をはたしたのです!!
◆その後
再登校を終えて帰宅した息子は、一言「よかった」と言いました。
そして、翌日からはごく自然に「いってきます」と出ていき、普通に帰ってくるようになりました。
穏やかに過ごしている様子が感じとれ、「今日はこんなことがあったよ」と学校の話もしてくれます。
週明けだけは弱く休む日もありますが、火曜日以降は普通に登校します。
休んだ月曜日も「学校に行けない」と落ちこんでいる様子はなく、昼寝や好きなことをして、機嫌よく過ごしています。
「学校が嫌い」だとか「スイミングが嫌」だとかネガティブな発言もありますが、外で言えない分、家でゆるめているのでしょう。
◆息子の不登校で得たもの
振り返れば、ほんの数か月だった息子の不登校。
けれども、ココロ貯金を学んで息子と向きあった経験は、わたしの武器になりました。
予期せぬ困りごとが起こっても息子が何も話さなくても「何をすべきかわからない」と悩むことはもうありません。
武器をしまった引き出しがたくさんあり、そのときどきに適したツールを「今回はこれ!」と引っぱり出してくるだけ。
これからも、ココロ貯金をためつづけたいと思います。
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◎お母さんが実践したココロ貯金
・“名前呼び”や“実況中継”で「認める」
・好きな献立やおやつで「腹貯金」
・ふくらはぎのマッサージで「ふれる」
・子どもの発言を否定せずに「聴く」
・子どもの機が熟するのを辛抱づよく待つ
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公認心理師
東ちひろ
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