①「息子がこわい」と思っていたママが、名サポーターになった話【体験談】
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は、『「息子がこわい」と思っていたママが、名サポーターになった話』をお届けします。
《お母さんのプロフィール》
中学3年生と小学3年生の兄弟のお母さん。長男くん中学2年生の春、コロナ休校が引き金となり昼夜が逆転。
登校と不登校をくり返す。
子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、長男くん中2の秋。
◆生気を失った息子
ドクン。
鈍い痛みが胸をつらぬきました。
学校公開の日、普通ではないわが子の姿を目のあたりにしたのです。
教科書もノートも開かず、抜け殻のように座っている息子。
生気はまるで感じられません。
授業は穏やかに進んでいきます。
息子とわたしだけ、別の空間にいるのだろうか。なすすべはなく、ただ立ち尽くしていました。
はじまりは中学2年の春、コロナ禍の休校でした。
夜中のゲームとYouTubeで、息子の昼夜は逆転してしまったのです。
学校には行ったり休んだり。行かなくてはという気持ちはあっても、朝起きられない日がつづきました。
なんとか登校しても抜け殻のような状態なので、当然成績もガタ落ちです。
部屋を掃除していると、ばらばらっと回答が書かれていない、ほぼ白紙のテストが出てきました。
友達の話もきかない。影すら見えない。心配は深まるばかりでした。
◆息子がこわい
夜ゲームをしながら、炭酸飲料やジャンクフードを食べるからでしょう。
もともと食欲のうすい子でしたが、さらに食べなくなりました。
栄養士の資格を持ち、食事と睡眠だけはと気を使ってきたわたしには、とても許せる状況ではありませんでした。
けれども、うまく伝えられません。
反抗期まっただ中。こちらが話しかけても、無言か暴言が返ってくるばかりです。
少しでも気に入らないことを言えば、チッと舌打ち。
もともと痩せ型の子でしたが、あごが尖って目つきも鋭くなり、誰も寄せつけない表情なのです。
すべてが鋭く、「触ってくれるな」という無言のメッセージを発していました。
空手を習っていたので、小柄でも力は強い息子。
ちょっとした言い合いになったとき、パンッと払った彼の手がわたしのあごに命中。
衝撃にうずくまりました。
あごが外れてしまい、全治まで1カ月もかかりました。
息子がこわい。
何をしていいのかわからない。
同じ空間で過ごす生活がつらく、次第に心が削られていきました。
同じ空間で過ごす生活がつらく、次第に心が削られていきました。
◆ココロ貯金ができない!?
一人ではどうにもならずに駆けこんだのが、子育て心理学カウンセラー養成講座でした。
ところが、講座を受けた当初は「ココロ貯金ができない」と思ってしまったのです。
息子とは会話がないので、“聴く”なんてとても無理。
“触れる”など、もってのほかです。
一つだけできそうだったのは、こちらの言葉がけを変えること。
まずは、挨拶の前に名前をつけることだけを心がけました。
そのうちに、ふと気づきます。
――触れるのはこわいけれど、寝ているときならできるかも。
息子がゲームをするリビングに、ふとんを2組ひきました。
1組はわたし用。もう1組は、息子が疲れたら横になれるように。
夜、チカチカとゲームの光がちらつく中で、眠りにつきました。
目覚めたときに息子が起きていれば、「〇〇(息子の名前)、おはよう。まだ起きているんだね」と声をかけます。
もしも眠っていたら、“触れる”チャンス。
頭をなでたり足をさすったり。
名前を呼びながら「生まれてきてくれてありがとう」「大好きだよ」と、ふだんは言えないことを伝えます。
その他やりやすかったのは、フセンを使ったココロ貯金でした。
その頃にはもう、食べてくれれば何でもいいと思えるようになっていたので、好きなジャンクフードにメッセージを書いたフセンを貼り、そっと置いておいておきました。
受講生のLINEグループの会話から、ヒントをもらったアイデアです。
コツコツと、できる分だけココロ貯金。
すると、不思議なことに息子の表情が和らいでいきました。
そして3学期になると、再び学校に通いはじめたのです。
雪解け水が流れるように、止まっていた時間がいっきに動き出しました。
◆気づけなかった息子のやさしさ
中学3年生になった現在は、無遅刻・無欠席。合唱祭の練習にもしっかり出席し、修学旅行にも行けました。
宿題もきちんとこなし、毎日楽しそうに学校に通っています。
友達の話もたくさん出てきます。成績は2段階アップしました。
「2年のときは、ほんとにつらかった」
あるとき、ぽつりと話してくれました。
担任の先生からも、当時のクラスでいじめがあったことを聞かされました。
息子だけではなく、つらい思いをした子が何人もいたそうです。
息子はどこにも行く場所がなく、わたしに気づいてほしくてあのような態度をとっていたのかなと、今になって思います。
・・・・長いので次回に続きます。
今の息子にできることがない!とお思いかもしれません。
できることはあります。
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