【実録】ドライブスルー登校それから、そして現在
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は
「兄弟3人の不登校で心が折れかけたママが、それぞれの成長に立ち会って真実に近づいた話」(その2)をお伝えします。
こんにちは、東ちひろです。
昨日の【実録1】「兄弟3人それぞれ不登校から脱出」はご覧いただいたでしょうか。
最後に3人さんの近況もお伝えしますね。
■兄弟3人の不登校で心が折れかけたママが、それぞれの成長に立ち会って真実に近づいた話
■“ドライブスルー”で登校
「TUTAYAに行くついでに、学校に寄ってみない?」気軽な調子で声をかけると、
「ああ、じゃあ」との返事。
たまたま波長が合ったのかもしれません。これが“ドライブスルー登校”の始まりでした。
学校に着いたものの、
「降りねえから」(-_-メ)
と言われ、そうだよね、来たことだけ伝えてくるね、とわたし。
先生にご挨拶すると、せっかくだから顔を見に行こうかなと、車まで来てくださいました。
窓ガラス越しに呼びかけられ、うつむく次男。決して顔を上げない彼に、先生が明るく言いました。
「でも、来てくれたからね。またね」1分ほどの短いやりとりでした。
それからは買いものがあるたびに、学校に寄らないかと声をかけました。
『車を降りないならいいよ』と言うので、通うだけのドライブスルー登校。
先生へのご挨拶は、わたし独りで行きます。
■「親子関係がくずれるのはいやなので、無理には連れて来ません」
先生には、息子の信頼をこわしたくない旨を伝えてありました。
もう一つお願いしていたのは、「声がけして息子がいやだと言ったら、粘らずにスッと引いてください」ということ。
それが何度も続けば「先生に悪いから、今日は行ってやるか」という日が必ずくる。
申し訳ないなと感じる心はあるやさしい子なのでと、次男のトリセツも伝えていました。
策を弄して「行けばいいって言ったじゃん。なんで顔出し勧めるの?」とならないようにだけ、心を配っていました。
先生とのタッグが功を奏したのか、徐々に教室が近くなっていきました。
「今日は調子良さそうかな? 教室に行ってみる?」
「え~、しょうがないな」
教室に足が向く機会が増え、少しだけ学習していけるようになりました。
「勉強したいなら、夕方でよければつきあうよ」
明るく微笑む先生との勉強が、だんだんと楽しくなっていったようです。
5分、10分、15分、30分と学習時間が延びていき、そのうち自転車に乗って一人で学校に行くようになりました。
“ドライブスルー登校”は、いつの頃からかしっかりとした“夕方登校”に変わっていました。
「一度テストも受けてみる?」
先生に勧められたテストは思った以上に出来が悪く、これはまずいと本人が気づいたようでした。
先生との勉強に加え、タブレット教材にも一人で取り組むようになりました。
タブレットの教材は、間違ってもA判定をとるまでくり返しできる仕組みになっています。
生来の意思の強さを発揮した次男は、猛勉強。
数学はリアルタイムで同級生が学習している課程まで、追いつくことができました。
とはいっても、努力している姿は見せません。
「決してのぞかないでください」という《鶴の恩返し》のように、見えないところでがんばるタイプ。
知らないうちに、数学が大好きになっていました。
■通信制の高校へ
次男は現在16歳。通信制サポート校の2年生で、明日からは楽しい夏休みです。
今通っている学校との出会いは、中学3年生の秋でした。
次男の進路を考えなければという思いを頭のどこかに置きながら、パラパラと地方紙をめくっていると、オープンキャンパスの案内を見つけました。
通信制もありなのかも! 長男の卒業時に比べ、わたしの頭も柔軟になっていました
「こんな学校があるよ。見学に行ってみない?」
「行ってみようかな」
当日は、保護者のための説明会の間、子どもは先輩の話しを聴いたり、音楽に特化したカリキュラムの体験レッスンを受けたり。
体験を通して、先生と生徒の距離感やコミュニケーションの雰囲気を心地よいと感じたようでした。
「どうだった?」
「なんかいいかも、この学校」
ここからの流れはとてもスムーズ。“何となくいい”と感じたフィーリングに従って、翌週の文化祭も見たいという次男につきあいました。
「俺、ここに行きたい」
まだ一校見学しただけだよと思いましたが、通うのは次男です。
じゃあ決めようかと11月の終わりに試験を受け、12月には合格。
早々に進路が決まったため、あとは気楽なものでした。
進路決定後も先生との補習は途切れることはなく、卒業するまでつづきました。
■三人三様
ここで、わが家の3兄弟の近況を整理してみます。
・長男:通信制高校3年生
・次男:専門学校1年生
・三男:通信制高校2年生
自閉症スペクトラムの傾向がある長男は、最初に入った公立高校は1年弱で自主退学。
家事手伝い、夫の仕事のサポートを経て通信制高校に入りなおしたので、学年が次男と逆転しています。
最初の高校に馴染めず、「俺は死んだほうがいい」とまで言っていた彼は今、自ら稼いだお金で授業料を払い、月3回の程よいペースで通学しながら、学ぶことを楽しんでいます(※長男の話は『不登校の教科書』(東ちひろ著)に掲載)。
次男は通信制サポート校を卒業し、専門学校に通っています。
高2の時は中だるみで出席率が落ちましたが、自ら立て直し、夏休みの補習を回避しました。
完全不登校の時期に、中2の頃の先生(数学担当)と夕方勉強した時間が楽しかったようで、経理の専門学校に進んで学んでいます。
不登校だった子が今では、学ぶの楽しい♪と、毎日課題と向き合っています。
ココロ貯金のおかげで、高校で出会った友人やバイト先の方々に恵まれているそうです。
三男は月に2〜3回登校するスタイルの兄と同じ通信制高校に通い、今年2年生になりました。
学校行事や各種式典の運営補助、 オープンキャンパスの企画立案や、新入生の不安や悩みを“同じ経験を持つ”優しい先輩として
学校内の"スマイルサポーター"という活動にも1年の頃から自主的に参加して、学校生活を楽しんでいます♪
家庭内でも、"将来ムダになることないからね〜"と、家事や洗濯のお手伝いも。
最近では"見えない家事"と言われる、シャンプーの補充など細かなことまでやってくれて助かっています♪
自身の進路に向けても、今年の夏からオープンキャンパスに参加する意欲を見せています。
忘れられないのは、彼が小6だったときの運動会。
「観に来たら?」と先生に誘われ、同じく不登校のお友達と見学することになりました。
誰にも見つからないすみっこで、ひっそり観ようと考えていた我々親は、彼らが確保した場所に絶句しました。
なんと、退場門の真ン前だったのです。
「おおっ、速い、速い」
談笑しながらくつろぐ彼らは、不登校を恥じてはいませんでした。
不登校って悪いことじゃないよね。
学校が合わない、ただそれだけのことなんだ。
大きな空の下で子ども達に教えられ、一つ成長できた気がしました。
兄弟3人の不登校に関わってきた、これまでの子育て。
長いような短いような歳月でしたが、わたしの腕はずいぶんと上がりました。
わたしにとってのココロ貯金は、「自分を正す術」でした。
迷ったとき、ブレそうなときに戻る正しい場所。
これからも無理なく楽しみながら、個性豊かな3人の成長を見守っていくつもりです。
《お母さんが実践したココロ貯金》
・本人が動き出すまで、信じて待つ
・話したいときではなくて、子どもに話しかけられたときにしっかりと「聴く」
・子どもの意思を尊重し、いやだと言ったらスッと引く
・子どものトリセツを伝え、先生と一緒にココロ貯金をする
・「動くのは子ども」だからと、子どものフィーリングを信じ
私は、彼女がカウンセラー講座を受講する前に言われた言葉が忘れられません。
「男子3人が束になって、私にかかってきたら、私は絶対に対応できません」
「だからカウンセラー講座を受けます!」
現在、こちらを募集中です。
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■「不登校・登校しぶりが好転する!3つの極意」
■日程
5月17日(金) 午後22時 NEW
■内容
・不登校、登校しぶりが好転する!3つの極意
・お子さんのメンタル安定度チェック
・今日から簡単にできる自己肯定感を高める方法
・不登校・登校しぶりになる真の原因
・登校しぶりが好転する!今日からできる3つの極意
■締切 5/16(木)昼13時(満席になり次第受付終了)
■定員 各回 12名
■開催方法
オンライン Zoom
■参加費:3300円税込
■講師:東ちひろ
※前回開催した「登校しぶりが好転する!3つの極意」と同様の内容です。
※希望者には、東ちひろまたは上級子育てカウンセラーの個別相談を受けていただけます。
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では、また。
子育て応援していますね。
『不登校の教科書』著者 東ちひろ
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【不登校】あなたには価値がある
こんにちは、東ちひろです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
さて5月。
私も大学院に行きはじめて、やっと慣れてきたところに連休です。
大人ですから、先の見通しもつけられますし、長く休んでも仕事に戻れます。
不登校のお子さんは、休めば休むほど学校に行きにくくなります。
するとですね、自分を責めてますます自信を無くしてしまうのですね。
そんな時、あなたはどんな言葉をかけますか?
学校に行くようになれば、「すごいね」「頑張ったね」ともいえますが、学校を休んでいる子どもにどういえばいいのでしょう。
【普通のママ】
「頑張って!」(励まし系)
「みんな行っているのよ」(世間一般系)
「そんな弱いことでどうするの!?」(はっぱをかける系)
でもね、これらをいわれて、明日から頑張ろうとは思いません。
【東ちひろ】
「不登校であっても、あなたの価値は何も変わらないのよ。」
私はスクールカウンセラーをしています。
子どもたちにそんな話をするんです。
そう言うとね、子どもを肯定したことになります。
自己肯定感もきっちり高まります。
自分を認めてもらえたのですから。
世の中に「困った子」はひとりもいません。
ただ、「困っている子ども」がいるだけです。
『不登校の教科書』著者 東ちひろ
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