●片付けができる子の育て方
こんにちは、子育て心理学協会 東ちひろです。
ママにとってみると、本当は、おもちゃを捨てる気はないけれど・・・
(高いおもちゃは、捨てたくないですよね)
子育てに困り果てた時に大げさに子どもを威圧した言い方をします。
そして、毎日、毎日同じことを言わされるママは、怒り心頭になるんですね。
じつはどこまで大きなカミナリを落としてみても子どもは変わりません。
まあ、ママに怒られるのは怖いので、怒られた直後は素直になる子もいますけどね。
そのママカミナリの持久力は極めて弱く、毎日同じことを言い続けるハメになります。
まるでモグラ叩きのごとくです。
だから、この方法は子育てを疲れさせます。
困っているのは、主婦であり母親であるママだけなのです。
子どもは、『どうせ、またおもちゃは使うから、出しっぱなしにしておくと便利』くらいに思っています。
一方、ママはいつまでたっても片付けができないし、床に落ちたおもちゃを踏んづけたり、掃除機で吸いそうになったりで、イライラMAXになります。
だから、たまりかねて
「おもちゃ捨てるよ!!!!」と子どもを威圧したくなります。
さらに、残念ながらこのやり方をしていると、怒ってばかりのママの話を聴かない子どもが育ちます。
子どもも、毎日ガミガミ言われるとツライので、そのガミガミ口調をしっかりと聴かないことで自分を守るようになります。
防衛本能ですね。
となると、子育て悪循環のはじまりです。
「おもちゃ捨てるよ」と子どもを威圧するといいでしょうか?
いつかはできるようになるとほったらかしにしたらいいのでしょうか?

ママと片付けを分担制にする方法があります。
遊ぶのは子どもだから、「なんでママが片付けるの!」と言いたいところでしょうけどね。
たとえば、
「ブロックを片づけるのはケンちゃん、ママは掃除機かけようかな」
って感じです。
じつは、子どもがひとりで片付けができるようになるには、そのためのレッスンが必要です。
その1つの方法が「分担制」です。
分担すると、子どもも片付けがしやすくなります。
子どもは、ひとりでに、勝手に、かたづけができるなんて大きな間違いです。

もしくは、「片づけを実況中継する方法」があります。
とママが子どもが片付けをする姿を実況中継します。
実況中継をするアナウンサーっぽく演じてくださいね。
そして、最後はこう言います。
「片付けができて気持ちがいいね~♪」
そう言って、『片付けは気持ちがいいもの』といい意味の刷り込みをしていきます
この方法だと、子どもにとっては、ちょっと嫌だなと思う片付けも、「ママが見てくれるから頑張ってみようかな」と思います。
子どもはあと先のことは考えず、遊びたいだけ遊びます。
ここまでおもちゃを出したら、片づけが大変なんて思っていません。
だから、堂々とおもちゃを広げてくれます。
で、ハタと気がついた時には、膨大に広がったおもちゃの片付けを面倒に思うのです。
そして、おもちゃの片付け時間はおなかがすいた時間、一日の疲れが出て眠たくなる時間でもあります。
だから、ますます片付けをしたくなくなります。
そんな時に、ママが怒鳴って、威圧して片付けさせると、毎日同じ方法をするようになります。
さらに!
残念ながら、子どもはママのカミナリに慣れてくるので、ママはもっと強力なカミナリを落とすハメになります。
もっと大きな声!
もっと威圧した言い方!
「おもちゃ捨てるよ!!」状態ですね。
これをやると、どんどん子育てがツラクなるわけです。
≪片付けの極意≫
片づけは、ママと役割分担をしたり、ママが実況中継をすることで、楽しんでできるようになります。
そして、最後は
「片付けができて気持ちがいいね」と言います。