●「逃げるは恥」ではないんです

 
こんにちは、子育て心理学協会 東ちひろです。
 
 
「困難に立ち向かわないと逃げていることになる」
この言葉を聴いてあなたはどんな感じがするでしょうか?
 
私は、ちょっとモヤモヤするんです。
 
「根性」や「努力」には限界があると思うのです。
 
 
 
 
たとえば、嫌いなサッカーをやめたがる子どもがいるとします。
 
サッカーは、好きではないのでちっとも熱心に練習をしようとしません。
 
デキルことならばサボりたいのが本音。
親としたら、「サッカーを辞めさせると、この先もっと大変なことにも立ち向かえなくなるのでは?と心配に思うのね。
 
パワフルパパさんは、もっと露骨に「サッカーを辞めたら、人じゃない」くらいに言うこともあります。
 
 
 
じゃあ、サボったり、辞めたりしたら、「逃げた」ことになるのか???ということ。
 
 
私は、基本的には「ハードルを越える」とか「逃げてはいけない」とは思っていないのね。
 
とかく日本人は、勤勉でまじめをヨシとする文化です。
 
だから一旦始めたものを、嫌いという理由であっさりと辞めるというのは根性なしでダメなことと思う節ありです。
 
 
 
 
でね、この「乗り越える」とか「逃げてはいけない」という発想は、もっている人ともっていない人がいます。
 
 
もっている人は、自分が過去に言われた経験が多い人、その場合は、「逃げてはいけない」という価値観がガッチリ心にしみついています。
 
一方、もっていない人は、自分が過去に言われた経験が少ない人です。
 
 
 
 
つまり、自分の過去の経験が現在の思考回路に大きく影響しているわけです。
 
 
じゃあ、一旦始めたサッカーは辞めてはいけないのかということ。
 
 
私は、苦痛を感じながら続けることは必要ないと思っています。
 
 
「いえいえ、それでは根性は身につきませんよ」と言われるかもしれませんが。
 
 
 
 
じつは、心が安定した子、やる気がある子は、困難を乗り越えたらなれるわけではありません。
 
 
 
子どもに「大好き」をたくさん伝えるといいんです。
 
その気持ちは、「言葉」や「行動」で伝えます。
 
そしたらね、、、子どもに「根拠がない自信」が生まれます。
 
コレ極めて重要!
 
「根拠がない自信」があると、「なんとかなるんじゃないか」「きっとうまくいく」という”成功思考”になるのね。
 
その真逆は、「どうせ無理」と思うこと。
 
この「前提」が大事です。
 
何事もうまくいくことが前提の人には、「どうせ無理」と思う人は勝てません。
 
 
 
で、今日のテーマは「逃げるは恥か?」ということ。
 
私は、逃げるのも恥ではないし、困難は乗り越えなくても、どっちでもいいことと思います。
 
それよりももっと大事はことは、親が子どものことを「大好き」と伝えること。
 
「つ・た・え・る」がキーワードね。
 
 
そこをしていくと、子どもの自己肯定感が高まるので、自然と子どもはやる気になります。
 
 
つまり、親は子どもをやる気がある子に育てたいわけで、その「やる気継続ツール」としてサッカーを選択しています。
 
じゃあ、サッカーを継続できなくても、「自信がある子」に育つ方法がわかればOKですよね。