フランスの幼児向けワークブックを

以前こちらでご紹介しました。

 

フランス人の同僚の子供が3歳になり

幼稚園入学準備をしていました。

「うちの幼稚園は数を年中で5までしかやらないの。

少なすぎない?心配になるわ。」

と言います。

 

たしかに、年中(フランスでは4歳~5歳)で

数が5まで、とは心配かな。

フランス国内でも、都市と田舎で差があったり

私立と公立で校風は異なるでしょう。

5まで、はだいぶゆるやかな雰囲気の園と言えるでしょう。

 

さて、市販のワークブックではどうでしょう。

年中向けのを見てみると0から9までの学習ページがありました。

 

ただ、数字を書く、数字という記号に慣れ親しむ、という

目的のようです。

数字をつかって計算をする、まではいっていません。

やはり日本のドリルに比べるとのんびりかな?

 

フランスっぽいなあと思うページがありました。

6を学ぶページにはお手本と同じ数の花を

右の花瓶に描きましょうという問題があります。

美術的要素が入るなんて、フランスらしいじゃありませんか。

 

 

こちらも有名絵画で学習するページです。

野菜の顔、でおなじみ、イタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルドの

「ウェルトムニュスに扮するルドルフ2世」です。

野菜のシールを右下の顔に貼って楽しむゲームです。

 

 

もうひとつフランス語ならではの学習は

幼児にして音節を学ぶことです。

字が読めるようになるより先に

音節を学ぶのですね。

写真右のページが該当します。

たとえば羊という単語「mouton」は2音節なので、

赤い丸がふたつ書いてあります。

カタカナで無理やり書くと、「ムートン」と発音します。

「ムー」で1音節、「トン」で2音節です。

日本語的に考えると

「ム」「ウ」「ト」「ン」で4音節ですが

書いてある時の数イコール音節となる日本語とは

大きく異なります。

この音節を学ぶことが正しいフランス語の

発音ができるようになる鍵となります。

 

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