千秋楽前のひと踏ん張り | 【公式ブログ】 週刊「神田恭兵」―明日も絶対晴れるっしょ!―

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俳優・神田恭兵。その日々をちょこっと覗いてみませんか?

一昨日夜公演前に気がついたこと。

「残り5公演、うち俺は4公演…」

そういう風に考えると沢山出ているように感じるけど、毎日1公演ずつ一つずつ積み上げていく。

初めて出た時が125公演で、今回は96公演。
東京が、35だった気がするから今は125+33で158公演終わったのかな?

継続は力なり。

その言葉の意味は深い。
何も考えず、ルーティーンとしてやっていくことはいくらでもできる。
でも力となる積み上げ、次につながる積み重ねには、より新鮮に、より深くという意識が必要だ。
もしかしたら違うかもしれない。
でも、俺にとってはまだそうやって昨日やったことを意識的には忘れて、でも脳は覚えてるから、そこから進化させたり、記憶を辿らないように、動線の決まりを守りつつもそれを守ってることすら忘れて、ただ台本上に引かれた線と舞台上に存在する見えない動線をただ辿っていくことしか積み重ねていく作業方法を知らない。
158回やったのなら158通りの通り方をしてきたし、舞台上でセリフとして話しているもの以外の内容か一度として同じ言葉を発したことはない。
これは観劇している人にはきこえない。でも伝わる。見ている人には何故か伝わる。
それは舞台を見て下さる方々の感想から分かってる。
オフ芝居は言葉がなくても過度な肉体表現をしなくても伝わる。

これは舞台を始めてみてびっくりしたこと。
まるで、精神的なことみたいだが、人は人の動きから想像と言う名の予測をする。

だってほら電車とか街中で声は聞こえなくても顔を見ただけで何となくその人が発してそうな言葉とか感情って分かりません?

舞台の上はそれにプラスして起きている事象があってその本流に巻き込まれている人を演じてるから容易に想像できる。

だからこそ感じて思って、やっていくことが大切なんだ。

なんだか難しいこと言ってごめんなさい。

さぁ今日も頑張ります。