今回トゥイの稽古中、よく言われたことは、感じていればそれでいいと言うこと。
あえて動作で何かをするのではなく、そこで感じて思っていればいいということでした。
客席に見せる芝居ではなく、そこにいる人を見せたいという手法です。
これって小劇場だったり、テレビなどの映像作品だとそうするんですが、なかなか2000人弱の劇場でやるのが難しい。
俳優はどこか2000人の一番後ろから見えてる景色を想像するものなので。
放つ方が物事はやりやすいけど、確かにその人そのものが、しっかり出来ていれば、どれだけ遠くから見ていても何かをしなくてもそう見えるから。
昔役者の先輩方と話をしていて、
「ただ立ってるだけで成立しているようになりたい」
と言ってたことを歳が経つに連れて噛みしめる日々。
自分のことが客観的に見えるようになってきたからこそ、これを感じます。
そんな中でこの余計な表現を削られたこの役に出会えたことは、本当によかった。
なぁんてことを、考えてる朝。
あと一回で東京のトゥイが終わっちゃうなんて、信じられないなぁ。もっとやりたい。
恭兵。