難題 | 【公式ブログ】 週刊「神田恭兵」―明日も絶対晴れるっしょ!―

【公式ブログ】 週刊「神田恭兵」―明日も絶対晴れるっしょ!―

俳優・神田恭兵。その日々をちょこっと覗いてみませんか?

難しいなぁとひと月位考えてました。

なにが?と思いますよね?

とある雑誌を読んだ時に、その記事内でね松坂桃李君が
「Blogでアウトプットができない」ということを言ってたんです。

その時、ハッとしたんです。

確かにそうだなと。

俺らは評論家や編集者じゃない、もちろん世の中の出来事をある一方からしか見ていない人間で、そこにある真実ですら見分けられない人間なのに、この世界に開けたツールを使って何を人と共有していけばいいのだろう?
もちろん、日々の出来事をツラツラ綴っていくことも大切なのかもしれない。
それが一人一人の人間が身近に感じられるという一種のコミュニケーションツールなんだもんなぁと思う部分と、俳優という立場の人間である以上、誰かに必要以上に影響を与えてしまう。というか身の程以上に何か反映させることの恐ろしさを常々考えさせられます。

とは言ってもBlogをやめたいとか言ってるわけでなく、このツールの一番いい使い方ってなんなんだろ?ってことなんですよ。

日々起こることや、インプットすることはこの場で言葉にすることができないほどに刺激に満ち、量的にも質的にも日々進化してるって思うことなんだけど、ある日を境に言葉よりも情報や責任の方が大きくなっているなぁなんて思っていってます。

となるとここで出来ることって、あくまで作品へ皆さんを誘うことだったりするのかな?

言いたいことは沢山あるけど、このBlogがすごく意味のあるものに進化していくように、そう運営していけるといいなぁと思うわけです。

メディア・リテラシー的な問題が今の配信者、受信者にはものすごく大きく存在していると思います。
まぁ、俺がこうやって発信することすらもはや同じことっていう矛盾を持っているわけだから、アウトプットできないってのは分かる。

もしかしたら自分が馬鹿なのがばれたくないってことなのかもしれないけど、俺が思うのは一つ一つの情報が多様化してそれを受け取る側も自由に選ぶことができる中で、昔だったらコーディネートするプロがいたわけです。それが新聞やテレビ、雑誌、ライターなど。
それが個人になっていった世の中で何かを投げかける怖さ。
いや俺の勉強不足なのが、自分で分かるってこともありますね(笑)

と考えることも今サイゴンをやっていてベトナムという社会を勉強して、当時初めてテレビで戦争を感じたアメリカ人がいたことを考えたからなのかもしれないけど、面白いなと思う。

なーんて、サイゴンの稽古真っ只中です。元気に毎日歌ってます。
また面白い切り口でサイゴンの世界を紐解けたらなぁなんて思ったり、そんな表現力を持ち得てなかったり(笑)

これからも宜しくです。
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先日行った(2回も)フエルサ・ブルータの一コマ。

恭兵。