CARE WAVE AID | 【公式ブログ】 週刊「神田恭兵」―明日も絶対晴れるっしょ!―

【公式ブログ】 週刊「神田恭兵」―明日も絶対晴れるっしょ!―

俳優・神田恭兵。その日々をちょこっと覗いてみませんか?

大阪公演最終日の朝は、8時過ぎに起床した。
朝ごはんを外で済まして、ホテルのチェックアウトをするため一度ホテルの部屋に戻り荷物を整理していた時、何気なくTVのチャンネルを着けた。

気仙沼の「うを座」に所属する座員達と台湾の女優リン・チーリンさんが映っていた。
「CARE WAVE AID」のvol.5公演を通してその模様をリンさんの視点から捉えた番組となっていた。

僕も2007年~2009年頃にかけてCARE WAVE AIDの活動に携わっていたのだが、こうして改めて活動、訴えているものを見てみると、それは本当に今この時に必要なことだと感じた。

伝えたい、この体験を。
という子どもたちの想い。
それを届けるということは、我々役者が舞台を通して誰かに何かを伝えたいという想いと同じ。
それを具体的に形として創り上げていく活動はこれからも繋いでいかなくてはならないと思うし、それは繋いでいくことが日本に生まれた僕らの使命だと思った。

あの番組を見て感動を覚えた以上、それは自分にもできることなのだと、目をそらしてはいけないことだと痛感した。

東北子ども未来公演 presented by JFS & 日本興亜損保
『CARE WAVE AID - 被災地の子ども達による【未来宣言3.11】 -』


3月に、公演を行うようです。
僕は関わってはおりませんが是非劇場に足をお運び下さい。


2011年の3月のあの出来事が起きたその時から、自分の中で何かが変わってしまったような気がしていた。
それは、今まで活動で訴えてきた平和や幸せの儚さや脆さを知り、震災復興のための活動を周囲の人々が行う中、自分の中に生まれてしまった自分自身への余裕のなさから、活動に参加する手段が分からないでいた。
素晴らしいことだと自分の中で分かっていても、本当にあの地獄のような日のことに立ち向かっていくだけの自分が、ここにいない。
できる事ならば、目を背けていたい。
今どれだけ復興という言葉を口にしたとしても、それは自分自身の心の上に薄いフィルターを通した言葉としかならない。きっと東北で体験した人たちからは俺の言葉は真実味にかけるものになってしまう。という心の準備ができていなかった。
もちろん、今自分がそれだけの準備を整えたのかと言われれば、いや…東北の現場を見たわけでも、ましてや、あの日のあの時の世界の静けさを忘れようとしてる自分には、まだまだ早いと思う。
ただ分かったのは、世界を幸せで包むことがきっと必要になってくるんだと思う。
今立っているミュージカルやお芝居の舞台はもちろんのこと、自分自身の活動で、何かを訴えていきたいなと思いました。

恭兵。