今朝起きた時に感じた身体の異常。
右顎が痛く。上手くしゃべれない。
そう。今朝、Michael Jacksonが亡くなった。
俺の母はMichael Jacksonが大好きだった。
だから自然と子どもの頃彼の音楽を聴いていた。
多分、皆の歌の次に聴いていた音楽は、Michael Jacksonだ。
人生で、最初に観たプロモも彼の『スリラー』。多分5歳とか6歳。
最初に体験したアーティストのコンサートもMichael Jacksonのドーム公演。小学生の時。
好きとか嫌いではなく、彼が生きている現実が、俺にとってリアルで、無くなった今は何なのか?
その位、彼の影響が自分の中にあったのかと、今実感した。
彼の声は凄い。
それに気付いたのはNOジャンルで音楽を聞き出した大学時代。
あの声は神だよ。
センスも抜群。
今聴いても、彼のやってた音楽はカッコイイ。
最近のは知らない。でもバットやスリラー、あの辺りは神がかっている。
誰よりロックだし、R&Bだし、ポップだ。むしろヒップホップの要素すら感じる。
今日の稽古、演出家やスタッフは、ほぼアメリカ人。
だからアップはMichael Jacksonの音楽をひたすら流しながら行った。20分程のアップタイム。かかっていた音楽、全部口ずさむことが出来た。
昨夜、家族と今の俳優という仕事について話をした。
プレッシャーやプロとしての自覚、向き合い方などの話になっていた。
俺の頭の中には
Michael Jackson
が浮かんでいた。
『彼のプレッシャーや世界はきっと俺なんかが足を踏み入れたら簡単に潰されてしまう位の物なのだろう。』
そう昨晩考えていた。
確かに考えていた。
朝はいつも通りやってきた。
でも彼は俺のリアルから失われてしまった。
気がつけば、顎の痛みは消えた失せてしまった。
彼を失った世界の波紋が俺に何かの影響を与えたのか?
もし、そうならば彼の存在は何て世界で、そして俺の中で大きかったのだろう?
声が聴こえる。歌が聴こえる。姿が見える。
Michael Jacksonは確かにまだ俺の中ではリアルに存在している。
神田恭兵