みなさんは、4連休をどのようにお過ごしになりましたか?

 

京都は、一気に観光客の皆さんがやってこられまして、

ここ最近では見なかったほどの人が観光地にあふれ、

道路はあちこちで渋滞ビックリマーク

観光都市としての京都が少しだけ戻ってきた感じですが、

やはりまだまだ油断は禁物です。

新型コロナウイルス感染症予防の対策を忘れずに、

賑わいが戻れば…と感じたところでした。

 

京都の観光地には、「お寺」がたくさんあり、それぞれが特徴を持っています。

以前ご紹介した、お寺で1年中鈴虫を飼育している

「妙徳山 華厳寺(鈴虫寺)」などがその一例です。

 

京都市の西、向日市、長岡京市、高槻市の境にある

京都西山(にしやま)の中腹にある「善峯寺(よしみねでら)」。

平安中期の長元2年(1029)源算上人により開かれたこのお寺で、

ご本尊千手観音の西国三十三所観音信仰と四季折々の荘厳な境内で知られています。

 

さてこのお寺には、ある日本一があります。それは「松」です。

国の天然記念物にも指定されている樹齢600年以上の五葉松で、全長は約37m

(もとは全長50mでしたが、平成6年に松くい虫被害により15m切断されたそうです。)

主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍が遊んでいるかのように見えることから、

安政4年(1857)、花山前右大臣家厚公により〝遊龍〟と命名されました。

善峯寺で特に有名なこの松は“日本一の松”として広く知られています。

  

 

 

さて、連休2日目にあたる9月20日(日)は、京都コンサートホールで

「第24回 京都の秋 音楽祭 開会記念コンサート」にて高関健マエストロと、

オルガンに福本茉莉さんを迎え、ジョンゲンの協奏交響曲op.81と

レスピーギの交響詩「ローマの松」を演奏してきました音譜

 

ジョセフ・ジョンゲンはベルギーの作曲家で、この協奏交響曲op.81は、

アメリカ・ペンシルヴァニア州、フィラデルフィアにある「ワナメイカー百貨店」

(現「メイシーズ」)に世界最大のオルガンが設置されており、この大オルガン

の機能を最大限に生かすための作品が、ジョンゲンに委嘱され、

1926年にこの曲ができあがりました。

 

高関マエストロとオルガンの福本茉莉さんとは、2017年に「オーケストラ・ディスカバリー」で

共演しており、この曲の第3楽章と第4楽章を披露しました。約3年ぶりの顔合わせですが、

今回は全楽章を演奏するということになりました。

 

演奏はオケとオルガンが織りなす堂々たる第1楽章、軽快なテンポと優美なメロディが

特徴的な第2楽章が終わり、2回目の共演となる第3楽章と第4楽章へと展開していきます。

第3楽章では、オルガンの音色とオーケストラの奏でるメロディが神秘的でミステリアスな

響きを奏で、第4楽章は華々しく、荘厳な演奏で曲は幕を閉じました。

 

以前、高関マエストロが京都コンサートホールのブログインタビューで、

「オルガンを主人公に、という目的にこれほど適った作品はありません。

文字通りオルガンとオーケストラとの「競演」…「共演」ではありません…

どちらに軍配が上がるか?内容も充実した「協奏交響曲」をお聴きになりながら、

その勝負をお楽しみいただければ、これに勝る喜びはありません。」

語っておられましたが、まさに、オーケストラとオルガンが競うかのように

響きやテンポなどが掛け合う演奏となりました。

 

 

 

続いて、レスピーギの交響詩「ローマの松」を演奏しました。

この曲では、前回の第649回定期演奏会に続き、第4曲でバンダが登場します。

この曲は4部から構成されていて、第1曲「ボルゲーゼ荘の松」ではローマの

ボルゲーゼ公園の松の木立の間で遊んでいる子供たちの情景を、各楽器の高音部分で

にぎやかに、さらに軽快に演奏していきます。弦楽器と管楽器が競うかのように高音を

響かせ、楽しそうに遊んでいる子供たちを連想させてくれます。

 

第2曲「カタコンベ脇の松」では一転、地下墓地で執り行われる厳かな儀式を思わせる静かで

重くゆったりとした演奏が徐々に音量を上げ、最後にはまた静かに音が消えていくという

とてもドラマチックな展開の演奏となりました。

第3曲「ジャニコロの丘の松」では、第2曲の重苦しさから解き放たれるように、

さわやかで美しい音色が特徴的で演奏の最後には夜鶯(サヨナキドリ)の鳴き声が演奏を

楽しんでいたかのように響き渡りました。

第4曲「アッピア街道の松」では、ティンパニとドラの音色が印象的で重厚なリズムとともに、

オーケストラとバンダの印象的なファンファーレ加わり、音の洪水のように力強い演奏で

曲はクライマックスを迎えました。

 

 

 

この日は2回公演でしたが、多くのお客様にご鑑賞いただきましたキラキラ

オルガン曲の入った曲を演奏する機会はそんなに多くないので、

ご来場された皆様も非常に満足されている様子でした。

 

高関マエストロとオルガンの福本さんは、これまでも何度となく共演されており、

翌週も東京で共演されるとのことでした。

 

 

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11/8(日)開催「オーケストラ・ディスカバリー2020」は、チケット発売中ですビックリマークビックリマーク

当日券の販売はございませんので、お早めにどうぞ音譜

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