9月に入って、すこ～し京都にも涼しさが出てきたかな？と思ったら、
台風の影響で風が少し強いだけでした・・・
やっぱりまだムシムシとして残暑は続くようです。
台風が続けて日本に影響を及ぼすようですが、
進路に近い地域の皆様、どうぞお気を付けください。
さて、京都は歴史上、様々なことが起きて歴史の教科書にも
たくさん登場していますが、その中の一つに「本能寺の変」があります。
本能寺は法華宗本門流の大本山で、
応永22年（1415）、日隆上人によって創建されたお寺で、
天正10年（1582）、織田信長が明智光秀によって襲撃され、
自害したことで有名です。
現在、NHKで放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公である明智光秀は
京都のあちこちに縁がありますが、ここ本能寺は明智光秀を語る上で、
欠かせない場所ではないでしょうか。
本能寺の歴史は、取りも直さず建立、再建復興の歴史であると
公式HPにも記載されていますが、何度も破却、焼失を繰り返しており、
現在の本能寺は第7の建立で、「本能寺の変」の時は第4の建立だそうです。
さて、一昨日は今年がベートーベンの生誕250年というメモリアル・イヤーということで、
NHKによる、全国各地のオーケストラによる
「オーケストラでつなぐ 希望のシンフォニー」という企画での演奏でした
本来であれば、今年はベートーベンの作品の演奏会が数多く企画されていましたが、
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、その大多数が中止や延期となり、
国内だけでなく世界中のオーケストラや音楽家たちがステージでの
演奏の機会を失ってしまいました。
国内では自粛も解除され、経済活動も少しずつ活発になる中で、
なんとかこのベートーベンイヤーを盛り上げたい、全国のオーケストラを盛り上げたい、
また、新型コロナウイルスの影響で苦しむ多くの方々の明日への希望につながる
ことを願って、ベートーベンの遺した交響曲や劇音楽などの名曲を全国の
プロオーケストラが１つずつ奏で、日本を音楽でつないでいくという企画の演奏会です。
京都コンサートホールの舞台には、演奏者間の距離を保ったまま、
60人以上の演奏者で編成されたオーケストラが…。
7月・8月の定期演奏会では、非常にコンパクトな編成だったので、
大編成に感じてしまいます。
しかしながら、弦楽器はまだまだ一人1本の譜面台です。
広上淳一マエストロは、約半年ぶりの京都コンサートホールでの指揮、
それも活動再開後の最大規模の編成での演奏ということもあり、
非常にテンションが高く、練習、ゲネプロでの熱量はすごいものがありました。
そして、いよいよ本番。
今日の演奏会の第1部は「ベートーベン／交響曲 第1番 ハ長調 作品21」です。
「第1番」ということで、実はこの企画のトップバッターが京響なのです。
前述のとおり、全国のオーケストラがそれぞれベートーベンの交響曲を全曲と
劇音楽「エグモント」作品84（全曲）を1作品ずつ演奏する企画なんです。
この日は、最初にベートーベンの
「弦楽四重奏曲第16番 へ長調 作品135 第3楽章」を弦楽合奏版で披露。
のびやかで優雅で心地よい弦楽器の音色がホールに響き渡った後、
いよいよ「第1番」の演奏です。
この楽曲は、ベートーベンが20代の終わりに作った楽曲で、
彼の交響曲の礎ともいうべき作品ですが、
意外と生演奏で聴く機会が少なく、京響でもほとんど演奏したことのない楽曲です。
若さ溢れるかのような、全体的に明るい楽曲で、広上マエストロも、
いつにもまして軽やかで華やかに指揮し、メンバーもそれに応えるかのように、
軽快かつパワフルに演奏していました。
第2部は、NHK大河ドラマのテーマ音楽特集ということで、
「篤姫」「花神」「国盗り物語」「麒麟がくる」を演奏。中でも「麒麟がくる」は、
広上マエストロが番組で流れている演奏の指揮をしたということと、
お客様の前で生演奏するのは京響が最初だということもあり、
こちらも楽曲の世界観を存分に引き出すようにパワフルでエネルギッシュな指揮で
メンバーの演奏を牽引していきました。
アンコールにグリーグ作曲の組曲「ホルベアの時代から」から「サラバンド」
を披露して幕を閉じました。
7月・8月の定期演奏会と違って少し大きな編成で演奏したメンバーは、
充実の笑顔でホールを後にしていきました。
そういえば、最近メンバーの間では手作りマスクが大流行
その火付け役は第2ヴァイオリンの副首席奏者の杉江洋子。
「#杉江のマスク」は、今や京響関係者のみならず一部の間で大人気だとか…
広上マエストロも、練習中はカラフルなマスクを使っていました。
ちなみに、スタッフの私も愛用しております
この演奏会は、後日NHKのEテレとFMで放送される予定ですが、
放送日時は未定となっておりますので、決定しましたらNHKホームページおよび
京響ホームページでお知らせいたします
■NHKホームページは→こちら
■京響ホームページは→こちら
■9/6開催「オーケストラ・ディスカバリー2020」チケット販売中です
↓京響の最新情報はこちらから↓
