今日の京都は、朝からあまり日差しも強くなく、
少し曇り空でどことなく涼しげな感じさえします。
しかし、週間天気によるとまた明日から37度くらいの
猛暑日が続くような気配。。。
汗だくで、水分補給が欠かせない日々が続くのでしょうか。。。
水分と言えば、京都の「水」にはお隣の滋賀県と深い縁があります。
「琵琶湖疏水(びわこそすい)」という、明治期における代表的な土木工事で、
工業用水や農業用水、飲料水を確保して京都の近代化を推し進めようと考え、
琵琶湖の水を引くために明治時代に建設されたものです。
かつては、物資を運ぶための船などで賑わい、京都の発展の礎を築いてきました。
京都と滋賀、この2つの県は「水」という絆で結ばれてきましたが、
今では「音楽」という絆でも結ばれています。
ということで、昨日は、滋賀県のびわ湖ホールでの公演でした
びわ湖ホールといえば、活動自粛になる直前の3月7・8日にライブ配信された
「びわ湖ホールプロデュースオペラ ワーグナー作曲《ニーベルングの指環》
第3日『神々の黄昏』」を演奏して以来、約半年ぶりの演奏となります。
ちなみに、こちらの作品は、びわ湖ホールにてブルーレイディスクを購入することができます。
素晴らしい作品ですので、ぜひお買い求めください
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さて、今回の演奏会も半年前同様、
びわ湖ホールの芸術監督である沼尻竜典マエストロの指揮で、
コンサートマスターに名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの日比浩一さん、
メゾソプラノに福原寿美枝さんをお迎えしての「マーラー交響曲 第4番」の演奏でした。
当初は、マーラーの交響曲第1番「巨人」、第10番「アダージョ」の予定でしたが、
新型コロナウイルス感染症に伴う、舞台上の奏者間の距離確保のため、
編成上曲目を変更しての演奏会の開催となりました。
とはいえ、びわ湖ホールは舞台も大きいため、
京都コンサートホールよりは大きな編成での演奏会となりました。
収容人数を50%にしての開催でしたが、
それがほとんど埋まるくらいのお客様がご来場され、演奏会はスタートしました。
前半は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」Op.95でしたが、
今回はマーラーによる弦楽合奏用の編曲版での演奏でした。
この曲は非常に難曲でしたが、沼尻マエストロと入念なリハーサルを繰り返し、
息の合った演奏をお聴かせすることができ、
会場のお客様からたくさんの拍手をいただきました。
そして、後半はマーラー交響曲第4番ト長調「大いなる喜びへの讃歌」でした。
舞台上には約60名の演奏者が並び、活動再開後、一番大きな編成での演奏でした。
いつもの京響サウンドにはもう少し物足りない感じはしたものの、
ここまでの演奏の中では一番重厚な演奏となりました。
また、第4楽章では、メゾソプラノの福原さんが
2階バルコニー席のステージ寄りの所に登場し、
演奏者との距離がいつもより違うにもかかわらず、素敵で素晴らしい歌声を響かせ、
お客様からの割れんばかりの拍手で幕を閉じました。
沼尻マエストロも、ステージを降りると安堵の笑顔を見せ、
「次は、いつもの大編成の京響で満員のお客様の前で演奏したい!」と、
次の公演への強い意気込みを見せておられました。
メゾソプラノの福原さんも「いつもと違った登場でめちゃめちゃ緊張しました!」と、
無事にステージを終えて安心された様子でした
ちょっとこぼれ話ですが、フルートの上野が舞台袖で何やら工作中。
声をかけてみると、「これであと1音出るんですよ!」と
紙を筒状にしてフルートに差し込んでいます。
「そんなメモ紙にテープなんかで大丈夫なんですか?」と聞くと「大丈夫!大丈夫!」と・・・。
ちなみに、同じくフルートの西尾はきれいに金色のテープでしっかり作りこんでいて、
楽器と完全に同化しています。
この差は一体…。いや、これ以上深くは考えないようにします。。。笑
しかし、そういう小技があるということを初めて知ったところでした。
さて、京都市交響楽団、次回の演奏会は、
8/29(土)、8/30(日)の「第648回定期演奏会」です
8/30(日)はチケット発売中です!
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