こんにちは。香りと星のコンシェルジュ、橘ミラノです。

あの日、あの時、命を失われた方

その後二次的にお亡くなりになった方

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

そして残されたご家族の方々、今も行方不明の方を捜索されて

出口の見えない苦しい想いをされている方々に、何とお声をかけたら良いのやら。

頑張ってくださいなんて言えないし、元気を出してなんて言えないし。

震災から5年経とうが10年経とうが、その辛さは消えない。

震災に限らず、世界の紛争地域などあらゆる困難と直面している方に対して

私たちに何ができるのか考えてみました。

今朝のテレビ番組で、マザーリンクジャパンというNPO法人の存在を知りました。

震災後に設立され、主にシングルマザーや子供の支援をされているそうです。

マザーリンクジャパン代表の寝占(ねじめ)理絵さんによると、

被災された方が今いちばん困ってらっしゃることというのは

一言でいうともちろんお金。

生活苦。仕事(雇用)がない。といった現実面と、

意外と知らなかったのが地域コミュニティーの崩壊。

震災後、移転や集合住宅への入居を機に

人とのつながりが薄れてしまったという問題だそうです。

コミュニティーが希薄になった件に関してはまた別の機会に書こうと思いますが

これだけ義援金だの寄付だの手当だのがありながら、

なかなか素直に受け取ろうとしないそうです。

私も東北人なのでよくわかるのですが、東北の人はとにかく我慢強いし

遠慮がちで人の厚意や愛情ですら素直に受け取ろうとしませんし、

ましてや自分から欲したりなんてことは身近な人にも言えません。

いや、身近な人ほど といった方が正しいかも。かといって他人様にも甘えられない。

「私なんかにはもったいない」「なんだか申し訳ない」「自分が情けない」とか。

そこが美徳でもあると称賛されたりもするのですが、

これが復興の妨げのマインドになっていたりもするのかな、と感じる部分はあります。

たとえば、すごく生活が苦しくて生活保護を受給する条件は十分満たしているのに

それでいただいたお金で子育てに関するものを購入したりしますよね。

自分は洋服やら髪の毛のお手入れやら色々と我慢するのは平気だけど

子供にだけは不自由な思いをさせたくない。との気持ちから

子供の習い事の道具などは新しいものを買ってあげたい。

だけど、ご近所さんから(これはムラ社会の弊害)

「あそこの家は贅沢をしている。生活保護を受けているのに息子に新しい運動靴を買ってやったみたいだ」

などと変な噂が立つのを恐れて、せっかく保護や手当を受給できる資格があっても

自ら放棄してしまう。だから自分で稼いだお金で誰にも頼らず、

自由な使い道をしたいので働こうとするのですが、仕事(求人)が少ないんです。

あとそういう人の目とかをすごい気にするんです、東北の人って。

都会の人々は真逆なところもありますが。

他人に干渉しないし、生き抜くためには何でもあり、みたいなところがありますからね。

で、運よく就職できたとしても子供たちが通う学校が統廃合や移転などで

家からかなり遠くなってしまい、車とはいえ送り迎えがすごく時間がかかって大変で

そのためにフルタイムで勤務できず、早退したりパートの時間を短くしないといけないので

たくさん働いて収入を増やすことが難しいそうです。

ひとり親家庭で、子供とお年寄りがいて毎月の手取りが10万円以下。

保険や税金を引くと8万円くらいだそうです。

これで食べ盛りの子供達を十分食べさせていけるでしょうか。

仕事を増やしたくても増やせない。

補助金を受給できるのに申請しない、できない。

辛いですね。

でも、泣きたくても話を聞いてくれる親しい人が周りにいないんです。

震災で家族や親戚全員が亡くなってしまい、自分と子供だけが生き残ったという方。

共に支えあってきた仮設住宅から復興公営住宅に引っ越す人、

他県へ移住する人が一人、また一人と周りからどんどんいなくなっていく・・・

で、絆の問題もあるのですがマザーリンクジャパンさんでは就労支援として

パソコン実務を教えているそうです。

やはりパソコンが使えるのと使えないのとでは収入に大きな差が出るそうで

単に収入面だけでなく情報を受け取る量やスピードも違ってくる。

今の時代、情報弱者というのもかなり致命的な問題となりえます。

なのでお母さんたちはもちろん子供達にも

ワードやエクセル、メールやインターネットなど使えるようになり、

在宅ワークができるようになることを目指しているそうです。

そこには、目先のお金を得るということ以外に「自信を持つ」ということが含まれます。



「人はパンのみにて生きるにあらず」

ー 新約聖書「マタイ伝」第4章より



人は物質的満足だけを求めて生きるのではない。の言葉通りですね。

戦時中の配給のように、単に食料だけを配られたり、寄付金を受けたりするだけでは

生きている実感や目的、希望、自信にはつながらない。

この支援がいつまで続くだろうか?といういいようのない不安は拭いされない。

だから自分で稼げるようになりたいのです。

私は震災直後、サロンでチャリティーアロマトリートメントとかやっていました。

アロマボディ60分5,000円で、売り上げを赤十字社に全額寄付 ってやつです。

でも、こうした現状を知らされると募金って意味あったのかなって思います。

必要な人の元へ、必要なものが届いたのかな。と。

それもあったし、正直自分の事でも精いっぱいでしたから

「風化」というどさくさ紛れに募金とかもやめてしまいました。

震災から2年後には、ラグジュアリーなサロンも潰してしまいましたし。

だから今、こうして自宅サロンでアロマと占星術をやらせてもらえてるのって

本当にラッキーなことだと思っています。

だからこそ、在宅ワークができることのありがたみとか幸せが痛感できるから

就労支援といった形でなにかできないかな。と考えています。

今の私なら、アロマセラピストとしてのボディーワークだけじゃないから

それこそパソコンを通じて、オンラインでできる何か職業訓練的なこととか

私独自の何かが出来るかもしれない。という気がしますが

占星術をお教えするのはちょっと・・・躊躇します。

なぜなら、思い出してしまうじゃないですか。

絶対に、「あの日」の星周りを見て、自分や家族、友人のことなど

じーーっとじーーーっとチャートを見て、いろんな想いが溢れてきそうで

過去に囚われてしまいそうで、前へ進む手助けとなれるのかな。

って心配をしています。

占いに依存せずに、地に足をつけて生きていくためのツールとなれるのかどうか

明るい未来を創り出すための指針として活用できるようになっていただきたいのですが

被災経験もない、避難所で暮らしたこともない”恵まれた境遇”にいる私に

果たして同じ目線で相手に寄り添って占星術をお伝えする事ができるのか?

自信がありません。

このブログ、朝からずっと書いていて、もうすぐ日付を越えてしまいそうです。

なかなか答えが見つかりません。

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住宅や道路といったハード面の復興も大事ですが

人の心、感情、トラウマ、つながりといったソフト面での復興も

同時にやらなければいけませんね。

「きっと大丈夫。あなたならできる。」

そう励まし続けていきたいです。

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