今日は祇園町のあるお茶屋さんに取材に行って来ました。話が盛り上がり、余談として、女将さんに知られざる祇園についてお伺いしましたので、書ける範囲でお伝えしたいと思います。
明日以降、僕が急に消息を絶ったら、この記事に何か書いてはいけないことが書かれているのだと思ってくださいね。
1)舞妓さんや芸妓さんは「学生」という設定！だから「学生証」（のようなもの）を持っている
舞妓さんや芸妓さんは、八坂女紅場学園（祇園女子技芸学校）という学校の生徒という設定になっており、仕事をしている限り卒業というものがない。
学生なので「始業式」というがある。毎年1月7日、黒紋付を着て全員が集まる大切な日。
一方で、終業式はなぜか、ありません。卒業式もありません。
写真は祇園コンシェルジュ桐木千寿さんのblogより引用。絵に書いたような祇園の日々が綴られていてとても参考になります。
学生であるからこそ、生徒手帳のようなものがあり、1ページ目には祇園の心得が書かれています。
2)祇園町の土地は、全て借地！
祇園町にあるお茶屋さん・料理屋さんの土地は全て借地であり、賃料を払って商売をしている「店子」
です。祇園町のほとんどの土地の主は上記の八坂女紅場学園（他2者）なのです。
つまり祇園は「学生街」なんですね！！
ちなみに家賃は……書いたらダメそうなので控えます。
3)祇園町には秘密の電話がある！
祇園町のほとんどのお茶屋さんには3桁のコード番号があり、各お店に一般の電話と別に内線電話が設置され、コード番号3桁を押すだけで会話ができる。街中にめぐらされた内線網があるのです。
あるのですが、googleですらも「祇園町 内線」と調べても1つも記事がヒットしません。
4)お茶屋さんの売上は紙で管理されている！
お茶屋さんは、お客さんの要望に応じて舞妓さんを呼びます。
その際、どの舞妓さんが何時から何時までお座敷で接客をしたのか、は「宴会花紙券」という札に
手書きで記入します。
これを手作りのケースに入れて、扉の前にぶら下げておくと、
翌日の朝に係の人が回収に来るという仕組みです。
それを花街全体を管理するコンピューターに入力し、売上（お花代）が計算されていきます。
※ちなみに裏側ではけっこう最先端のシステムが走っているらしいです。開発したのは、勢いあるIT開発会社インフォニックさんです
5)舞妓さんやお茶屋にも順位がつく！
4のやり方で集計して、1年分の売上（お花代）ランキングが確定します。
1月7日の始業式ではなんと、発表して表彰が行われるのです。
表彰されるのは、「舞妓さん芸妓さん」「お茶屋」さんいずれもです。
1等から5等までが表彰対象となります。
さらにそれは紙に印刷されお茶屋さんなどに配布されることから、
花街の人々はみな、どのお店がどういう順位に変動したのかを知ることになります。
はんなりしているようで、実は数字で結果がしっかり出る厳しい世界なんですね。
現在は「紗月さん」という伝説の芸妓さんが何年もの間、No.1であり続けているそうです。
女将さん曰く「紗月さんは、仕込みの頃から輝きが違ってたわ」とのこと。
6)一見さんお断り
お客さんが増えている時期は良いが、今のように、お座敷遊びや舞妓遊びの敷居が高いと思われるようになった時代には、一見さんお断りのルールが壁に感じることもある、とのことです。
大切な文化を伝え、さらに発展させていくために、先を見据えて何をすべきなのか。考えてしまう時もあるとのこと。
知れば知るほど、よく考えられた仕組みがたくさんあるのですね。
------------------------------------
Instagram︰＠sake_spring @nozomi.pr
Twitter︰＠osukyo
Facebook︰とっておきの京都
【京都のことならなんでもご相談ください！】
とっておきの京都ツアーや、京都でのイベント（カンファレンス・新商品発表会・研修旅行・修学旅行・周年イベント）の企画アイデア提案いたします！舞妓さんの撮影会や、イベントに舞妓さんを呼びたい、そんなご相談も承ります。
のぞみ公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。（ご提案無料）
各種実績はこちらから。