本日8月27日は、日蓮聖人四大法難の一つ、

松葉ヶ谷(まつばがやつ)法難のご聖日です。



日蓮聖人、御年39歳、文応元年(1260)、7月16日、心血を注いだ『立正安国論』を幕府に献上されます。

命を懸けて国の政治の誤りを正されましたが、そのことが、他宗の人々の恨みを買ってしまいます。

同年、8月27日、日蓮聖人を亡き者にしようと企んだ他宗の者達が、多くの兵士を連れて、真夜中に日蓮聖人が休まれている松葉ヶ谷の庵室を襲撃し、火を放ちました。

燃え盛る松葉ヶ谷の庵室。襲い掛かる兵士たち。

その時!燃え広がる庵室の中、白い猿が日蓮聖人の前に突然現れます。

白い猿は、日蓮聖人の手を引き、安全な裏山まで道案内しました。

お蔭で日蓮聖人は、この難を逃れることが出来たのです。



現在、その地にある猿畠山法性寺様には、日蓮聖人が白い猿に手を引かれて避難したといわれる岩屋が残っています。



多くの日蓮宗寺院では、ご法難会の法要を営み、宗祖の御苦難を忍び、不惜身命の弘教を讃え、報恩の誠を捧げられます。


石井 拝