自分が放送大学にちょっとだけ関わって以来、頻繁に放送大学の授業をテレビで見るようになった。
別に放送大学学生になったわけではないよ。
チャンネルをカチャカチャ変えていたら、偶然知り合いの浅野仁先生がお出ましになったので、マッコリを飲む手を置き、正座して背筋を伸ばして話を聞いていた。
場面が変わり上智大学の栃本氏がドイツの高齢者ケア施設でインタビューをしているのでこれまた引き続き聞いてみると、
ドイツの高齢者ケア関係者が、次のようにおっしゃる。
『認知症の高齢者は一人でいると不安が強くなるので二人部屋にしています。相手の方の動きが適度な刺激になって良いのです。』と。
まさに、目から鱗が落ちる話!
私を含め多くの高齢者ケア研究者は、グループホームにおいて個室であることがベストであると信じて疑わない。個室こそプライバシーが確保できる尊厳のある住み方であると。
確かに一人でいることの不安に苛まれる認知症高齢者が少なからず入ることであろう。
スウェーデンでもデンマークでも個室であることが<当たり前>である。二人部屋がないわけではないが、それは基礎自治体の経済的な理由から残されたままになっているもの。そこに、積極的な意味づけはない。
ドイツでは全く違った意味づけがこの二人部屋に対してなされている。
ドイツ全体が二人部屋に対して積極的な意味づけをしているとかぎらないが、注目に値する着眼点であると強く感じる。
飲み残したマッコリを飲みながら、自分の固くなった頭をもう一度柔らかくするのはどうしたらよいのか考えていたら、急に睡魔が襲ってきた。