人任せ探偵・田宮真司-アイドルに何が?(119) | ちょっとだけね♥カクヨム・エブリスタに投稿中!

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天照空界・龍玄の徒然草。
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人任せ探偵・田宮真司-アイドルに何が?(119)

 

 「私は、あなたに嫉妬してるんですよ」

 「お目当ては、花か日菜子さんか。

 俺たちは、友達レベルでそれ以上でも

それ以下もないから、好きにするがいい。

 あっ、俺は、論外だからな」

 「そういう事ではありませんよ。

 私が送り込んだ駒は、全て破れた。

 なのに、あなたは、十割の勝利を得ている。

 私とあなたとの違いにですよ」

 「それなら、安心しな。時の運ってやつさ」

 「私を前にしてそれを言いますかねぇ。

 正直、私の戦略ミスですよ。

 目の前のものしか見えていなかった。

 それを、反省しているのですよ」

 「じゃ、反省して、次に活かすんだな」

 「そうしようと思いましてね、今、ここにいるのです」

 「わからねーな、あんたの言っていることが」

 「分からないのは、私の方ですよ。

 「あのスラっとした女性、何て言いましたかねぇ」

 「絢香、綾小路絢香さんだ」

 「ふふふ、やっぱり知っていたんですね」

 「それが、どうした」

 「何故、あなたが、あの時、既にその綾小路絢香さんを

知っていたのか、それを聞きたいのですよ」

 「ご想像にお任せしまーす」

 「いいんですかねぇ、そんな言い方をして」

 「馬鹿にされたって、難癖つけて、

でっち上げの罪で引っ張るか」

 「そんな野蛮な事はしませんよ、失敬ですよ」

 「そうか・・・、言い過ぎた、すまん」

 「いいですよ、その代わりに取引してください」

 「取引だと・・・、何の事だ」

 「私の配下の刑事をファンとして、

潜入捜査に当てさせています。

 そこで、取引・・・と言うより、捜査協力の方が

聞こえがいいので、そうしましょうか」

 「好きにすればいい」

 「では、そうしましょう」

 人任せ探偵・田宮真司

金土日、一日二話投稿

 

天照空界-龍玄さん風大河ドラマ

 明智光秀は南光坊天海として蘇り、家康と合流。

徳川家を影でを支え、江戸幕府を築いていくお話。

空界本編月~木も宜しく

(*´∀`*)