みなさん、こんにちは!よしのりです。

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それでは、本日は「彼女選びの条件」上演です!

 

彼女選びの条件


僕には何人か親友と呼べる友達がいますが、そのうちの1人、大学内で1番仲の良かった友達がYくんでした。

 

入学して最初のイベント時に出席番号で10人単位くらいのグループに分けられて、その後なんとなくその10人で動いてたんですが、だんだんとお互いの性格もわかってきて、合う合わないが出てきた上に、学校に来たり来なかったりという人も増えてきました。

毎日学校に来ているのは僕を含めた4人くらいになって、自然と他の6人とは疎遠に。

 

他のグループも似たような感じになって、そのうち他グループの毎日学校に来ている者同士がなんとなく挨拶を交わすようになりました。その中の1人がYくんでした。

 

Yくんはとても勉強ができる子で、授業にも必ず出席。正直なぜ僕と同じ大学に来たのかわからないくらい優秀で、卒業までずっと学年上位でした。

 

僕はというと、学校には毎日行くんですが、授業には出たり出なかったり。

授業に出ないときは、グランドでサッカーをしたり、先輩たちと喫茶コーナーでだべってたり、家で撮りためた深夜のお笑い番組のビデオを学校に持って行って、図書館の試聴室でそれを友だちに観せて一緒に笑ってたりというよくわからない過ごし方をしてました。

 

そんな状態だったので、優等生のYくんとは挨拶を交わす程度で特にしゃべることもなく数ヶ月をすごしたのですが、ある日、僕がタクシーにはねられて右手首を2箇所骨折するという事件が起こりました。

 

事故の翌日、ギプスをして腕を吊って学校に行くと、Yくんが授業が終わった後に僕に声をかけてくれました。

「一人暮らしでその手やったら食事も大変やろう?あのさぁ、俺、弁当屋でバイトしてるから余った弁当持って行ったるわ。住所と電話番号教えて」

 

その日の夜、バイトが終わったYくんが弁当を持って僕のアパートに来てくれました。それまで挨拶程度しか交わしたことがなかったのでぎこちない会話でしたが、それから一緒に遊ぶようになって、毎週お互いのアパートを行き来してました。

 

仲良くなってしばらくしてから、Yくんに気になっていたことを聞いてみました。

 

僕:「なんでYくんは、弁当屋でバイトしてんの?もっと時給のいいバイトあるやん」

Yくん:「弁当余ったら持って帰っていいし、まかないもあるから、食費が浮くんよ。だからそのお金を考えると時給が低いとは言い切れないんだよね」

 

なるほど。

さすがYくん。僕の短絡的な思考とは一味違います。

 

僕:「なるほどねー。それはいいよね」

Yくん:「やろ?それに・・・」

僕:「それに?」

Yくん:「女子高生が2人バイト先にいててさ、1人がメッチャかわいいのよ!」

僕:「おぉーっ!なるほど!!」

 

なるほど。

そこは僕の思考と似てるよね。

 

・・・

 

なるほど。こうして書いてみて、優等生のYくんと、劣等生の僕が仲良くなれた理由がわかった気がします。

 

その後もYくんは真面目に学校に通いながら、弁当屋のバイトもしっかりこなしてたんですが、ある夜、Yくんから電話がかかってきました。

「今、弁当屋のバイト終わったんやけど、今から行っていい?弁当持って行くわ」

 

しばらくして、Yくんが遊びに来て2人で弁当を食べながら桃太郎電鉄というゲームをやっていると、Yくんがおもむろにこう言いました。

「おれ・・・弁当屋のバイトの女子高生2人とこのあいだ遊びに行ってさ」

 

おぉっ!マジか!

 

「今度、告白しようと思ってる」

 

おぉっ!マジか!

 

僕:「前にメッチャかわいいって言ってた女子高生?」

Yくん:「いや、もう1人の方」

僕:「へぇー。何?遊びに行ってみたらもう1人の方がいいなって思うようになったとか?」

Yくん:「いや。メッチャかわいい方の子は俺には無理だと思うんよ

 

ハァ?

 

Yくん「でも、もう1人の方の子ならイケる気がするんよ」

 

ハァァ?

 

 

僕:「ええと・・・今のことだけ聞いてると、

相手の子にすごく失礼な気がするんやけど

・・・何か良いところがあるから、その子に告白しようと思ったんやろ?」

Yくん:「うん」

僕:「性格がかわいいとか?もうとんでもなくナイスバディだとか?」

Yくん:「いや。性格はあまり良くないし、俺より太いなぁ」

 

・・・。

 

Yくん。

 

 

勉強のしすぎでおかしくなったのかい?

 

なにか良いところがあるから、その子に彼女になって欲しいと思うわけでしょ?

恋愛ってそういうものじゃないの?

 

僕:「ゴメン。ちょっと何言ってるかわからん。その子に告白しようってなった理由がわからん」

Yくん:「俺もその子も弁当屋でバイトしてるやん?」

僕:「うん」

Yくん:「ということは・・・」

僕:「ということは?」

Yくん:「あの子、料理嫌いじゃないと思うのよね。ある程度料理もできると思うのよね」

僕:「で?」

Yくん:「あの子が彼女だったらさ。俺が大学に行ってる間に、高校の授業が終わってから俺のアパートで美味しい食事を作って待っててくれる・・・そんな生活がイメージできると思わん?」

 

 

思うかぁ!

 

確かに彼女の手料理、それには憧れます。でもこの場合は何かが違う。

 

僕:「そうか・・・俺から言えることは、グッドラックやな」

Yくん:「次のバイトの時に告白して来るわ!」

 

そう言うとYくんは晴れ晴れとした顔で帰って行きました。

 

当時の僕には、なかなかに衝撃的なYくんの考え方でした。

料理上手の女性に惚れるというのは理解できますが、いまだに「こっちの子は無理だけど、こっちの子ならイケる気がするからこっちに告白する」というのはイマイチ理解できません。

 

え?

 

その後どうなったか?

 

Yくんが告白したら、その女子高生にこう言われたんだそうです。

 

「ごめんなさい。良い人だとは思うけど、タイプじゃないの」

 

今だから言います。

 

ごめんなさい、Yくん。

メッチャ笑いました。

 

 

※本日の出演は、だって★マサムネ、ペンギン、白コアラ(©️YOSHINORI)でした♪

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明日の出演は

「手形」を上演予定です。

それではまた明日!

 

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