前回の記事に副業の準備をすると、勝手に宣言しましたが


この記事の中に、以前やっていた領域ではなくサラリーマンならではをやりたいとして


「なぜ私が一度辞めたサラリーマンに戻ったのかの理由のひとつを活かした仕事をしたい」と書きました。


サラリーマンに戻った理由

①以前の会社からの復職のお誘い

今の会社の人に「戻ってこないか?」と誘われたのがきっかけであり、一番の理由です。


私は以前勤めていた会社に出戻ることで、サラリーマンに戻りました。


②安定した収入

当時、派遣でキャリアアドバイザー、研修会社の委託講師をしていたのですが


やはり将来的な収入となると不安だったということもあります。


③会社員の気持ちがわかる講師になりたい

会社員向けに講師やカウンセラーをやりたいのなら、


講師スキルを磨くよりも、会社員に戻った方がいいのではないか。と思ったからなのです。


※サラリーマンと会社員

厳密には意味が異なるとは思いますが、サラリーマンという表現は私が自分自身も含めた悲哀を含めた呼び方としてあえて使っているのですが、以降は企業に所属する人として、会社員と記載します。


研修会社の専属講師

私は研修会社で専属委託講師をしていました。


委託とはいえ、面接も講師としてのデモンストレーション試験もあり


社長が試験官だったのですが、その場で「うちにいらっしゃい」と言ってくださったり


私は専属契約をしました。


ただ、面接の時は社内トレーナーとは言え、私のキャリアを見込んで


中級レベルからのスタートと言われたものの、結局契約後に初級レベルからにして欲しいと言われ、


そんな、、、と思った記憶はありますが、まあ確かに外部研修はやってないから仕方ないかと思ってました。


取引先も公的機関や大手が多く、所属の講師やスタッフも素敵な人ばかりでした。


そこで私は、すぐにはたくさん研修はやらせてもらえるはずもないので、データ分析や資料作成の内勤をしており


講師同士のディスカッションなどあると、飛び入り参加をさせてもらえていました。


これが、私が会社員に戻ろうと思ったきっかけなんです。


ただし、ここで私が思ったことを書く前に再度書いておきたいのは


社長をはじめ講師の方々は人格といい研修スキルといい、本当に素晴らしい方ばかりでした。


講師同士のディスカッション

ディスカッションには、キャリアは様々な講師が参加され、私はオマケです。


なので、皆さんの話し合いを聞いていることが多かったのですが、たまには意見も言っていました。


皆さんが話す内容が研修のエッセンスとなることばかりで、


研修講師をする側の人間として聞いていると、学びしかない!というくらいの貴重な会話なんですが


ふと、研修を受ける側、つまり会社員の立場になってみると「そうかな~?」といった思いが出てくることが多くなったんです。



社内トレーナーは受講する側に近い?

些細なことなんですが

「このようにコミュニケーションをとれば問題は解決できる」といった話をされていても


「いやいや、それは理論上のことで組織のしがらみはそう簡単じゃないよ~」と感じてしまったり。


複数回連続の研修の話で「前回の内容をなぜ実行されてないのか?」について、


研修内容や教え方を議論されていても、私が感じるのは


「いやいや、みんな忙しくて簡単なことだと言われても、できないんだって。やれる環境づくりが問題なんだよねー。」


と感じてしまったりでした。


というのも、私はコールセンターの社内トレーナーで、所属部門も人事部などではなく


現場である実運営しているコールセンターに勤務している社員だったんです。


なので、日々問題だらけの現場でスタッフや管理職に向き合って、研修をしていたから


研修をした後の受講者の姿も見てきているし、


またトレーナーは本社での研修を受けていることも多いので、


自分自身が研修後にすぐに受講したことを活かせないことも体感してるんです。


それが私には当たり前のことだったのですが、


それは、研修会社の講師とはずいぶん違う立ち位置で研修をしていたということを初めて気づいたんです。



研修会社の講師

企業からみれば外部講師です。


数時間~3日間くらい、その企業の社員の前に立ち、カリキュラムを教える立場です。


当たり前ですが、ずっとひとりの社員の成長を見守る立場ではないんです。


そしてもうひとつ気がついたのが、

ベテラン講師であればあるほど、企業に勤めていた経験が少ないってことを。


気づいた時は本当に「はっ!」としました。


考えてみればこれも当たり前なんです。


それぞれ専門分野を極めた講師が色々な企業に講師として派遣されていて


その道のプロの講師だからこそ、企業からも求められるんです。



ひとりひとりの成長をサポートできる仕事

すごく当たり前のことなのに、気づいてしまってからは、


研修会社専属講師という立場に違和感を感じるようになってしまったんです。


そして、私は「ひとりひとりの成長をサポートできる仕事をしたい」と思うようになり


研修会社の専属契約はあきらめることにしたのです。


温かく迎えたもらった会社だったので悩みましたが、


違うということに気づいてしまったので、辞めるならむしろ早い方がいいとも思っての決断でした。


その後、キャリアアドバイザーをしながら、カルチャーセンターの講師を続けているうちに


カルチャーセンターの講座がきっかけで、今の会社に復職の声をかけられ


会社員に戻ることにしたのです。