今の時期のフィッティングはおススメです! | 京都→吹田 チャリンコ通勤!!

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京都から吹田までロードバイクで自転車通勤している自転車屋店員の日常をつづるブログ!!

最近寒い日が続いていますが、そろそろ菰野HCや伊吹山HC、舞洲クリテに向けてトレーニングを始める方が増えてくると思います!

 

そんなトレーニングを始める前、ないしはトレーニングを始めたタイミングが、実はフィッティングをするベストなタイミングなのですニコニコ

 

当店でやっているBodyGeometryFitはスペシャライズド社が提唱するフィッティング技法で、体の特徴や可動域に合わせて、無理や無駄の少ないポジションを作りますグッド!

 

フィッティングは1時間半~2時間半かけて店舗2階のフィッティングスペースで行います。

最初フィッティング前にインタビューを行い、このフィッティングでどこを重点的に見てほしいか、現時点の目標は何かを聞きます。

それから現時点のライド時の悩みや、痛みが出る部位等、また過去の傷病歴を教えていただきます。

 

その後、体の計測を行います。

ここがフィッティングのミソで、体の特性を徹底的に調べます。

土踏まずの深さや、前足部の傾き、脚長差の有無、脚長差が有る場合、それは脛骨起因か、大腿骨起因か、股関節の柔軟性や大腿四頭筋の柔軟性、腸脛靭帯の柔軟性等!

 

書き出したらキリがないですが、体の特性を調べられるだけ調べ、フィッティング用紙に記入していきます。

 

そして最後にローラー台に乗っていただいて足の裏からポジションを作っていくのです。

 

まずはクリート位置、次にサドルの高さ。

サドルの高さは腸脛靭帯炎を発症しないように、膝の外側の外側顆上を腸脛靭帯が通過しない高さになるように調整をします。

外側顆は膝の外側の骨の事で、自転車にハードに乗ると膝の外側に痛みが出ている人は、もしかすると腸脛靭帯が炎症を起こしているのかもしれません。

 

その後、サドルの前後位置を出し、ハンドルの位置を決めていきます。

ハンドルを体の可動域ギリギリの高さまで落としたいというようなご依頼も承ります。

 

フィット前アセスメントで股関節の柔軟性を見るのですが、その時の可動域の範囲内に収まるようにハンドルポジションを作っていきます。

 

股関節の角度は仙骨と大腿骨で見ているのですが、マッサージベッド上で抵抗が生まれる仙骨と大腿骨の角度を記録しておき、実際にバイクポジションでペダルが上死点に来た時にその角度をオーバーしていないか調べるのです。

 

もしオーバーしている場合は、(先にサドル高を決めている前提なので)ハンドルを少し高くするか、クランク長を短くする事で対応します。

 

クランク長が短くなると、膝が上がる位置が落ちるので、ハンドルの高さを上げるのと同じ効果が得られます。なので、TTバイクのクランク長は短い物がついているケースが多いですし、空洞実験とフィッティング両方やっているプロチームは、効率よく深い前傾を取るために短めなクランクを選手に使わせたりしているのです。

 

(サガンのステム、フィッティングを受けてBodyGeometryFit印のキャップがついてます。)

 

そしてハンドル高が決まったら、最後のZ面アセスメントという作業に移ります。

これはペダルを回して貰って、それを前後左右と上から見て!

主に膝の特徴的な動きをとらえ、事前に調べた体の特性から原因を探り、対策を加える作業です。

 

例えば、ペダリングを見て右膝が内側に倒れているとします。

ローラー台に乗る前に調べた資料を見比べ、その人の脛骨(膝より下の足の骨)が左より右の方が長かったとすると、長い方の足が余ってぶれている可能性があります。

 

そういった場合、左クリートの下にスペーサーを入れてあげてサドルの高さを少し高くしてあげます。

 

右足裏の前足部が内反(親指側がせり上がった足裏の形)の人の場合はインソールの裏に角度をつけてあげる事により改善する場合があります。

 

土踏まずが深い場合は、土踏まずのアーチにインソールによるサポートを入れてあげる場合もあります。

 

さらに、フィット前のインタビューで、膝の内側に痛みがあると訴えているお客様の場合は、痛みの原因となる膝の動きを調べ、改善に向けてアプローチします。

 

そうやって2時間程度かけてポジションを作るのですが、フィッティングはそれで終わりではありません。

この後、実際に外で500km程度走っていただき、その後にフォローフィットを行います。外を走ってみて、痛みが有った人は痛みが解消されたか等を確認します。

 

「もう少しサドルが前の方が力をかけやすいよ!」といったようなご意見をいただく場合は、サドルを少し前に動かし、再度ローラー台に乗って貰い、そのポジションで体に負担がかからないかどうかを検証します。

フォローフィットはだいたい30分程度で済みます。

 

これがフィッティングの流れですグッド!

 

フィッティングはやれば絶対速くなるサービスではないです。

でも、強度を上げて乗ったら体の特定の部位が痛くなりやすいという人や、今のポジションだと力がかけにくいという人、可能な限りハンドルを下げたいけど限度が知りたいという人、ロスを減らしたい人、今は故障が無いけど練習強度が高いので故障の予防をしたい人なんかにおススメです!

 

http://www.81496.com/jouhou/bgfit/bgfit.html

上のページに料金を紹介しています。

さらに、当店やカンザキグループで買った人限定で特別料金もご用意しています。

 

また、オーバーホールとセットでやるとお得になるプラン等もあるので、ご興味ある方はぜひお問合せください!

 

今の時期にフィッティングをやっておくと、無理や無駄の少ないポジションに合わせた筋肉が体に付いてくれるので、おススメですニコニコ